
2012年12月22日、東急全線走破の旅・最終回。
…なんですが、これがまた実を言うと世田谷線だけ今回はノータッチだったんです。
というのも、いまから6年も前に訪問済みで、時間の都合で割愛することに。
なので、何となくズルしたような気分ですが(汗)、まだブログ未掲載だったので
東急世田谷線については2007年5月19日訪問時の写真でお伝えすることにします。
当時はカメラもまだコンパクトデジカメしか持ってませんでしたが、
「見る目」が全然変わってないし(笑)、コンデジ写真の明るく鮮やか過ぎる傾向も
画像編集ソフトで調整してみたので、それほど違和感はないと思います(苦笑)。

世田谷線の起点、三軒茶屋(さんげんぢゃや)駅。
ここから下高井戸(しもたかいど)駅までの5.0kmを結ぶ、東急のみならず
都内でも他には都電荒川線しか存在しない軌道線(路面電車形式)の路線です。

東急300系という一形式の車両しか走ってませんが、
カラーバリエーションは10種類ぐらいあるようです。

この時は、現在も発売されている一日乗り放題の
「世田谷線散策きっぷ」(320円)で
東京在住のMikaさん(非テツ)にお付き合いいただいて沿線ぶらり旅を楽しみました。

閑静な住宅地だけでなく下町っぽい風情も数多く残っているので
路地裏歩きも楽しい世田谷線沿線でした。

宮の坂(みやのさか)駅近くの豪徳寺で。
招き猫発祥の地とも伝わる、ネコと縁の深い古刹です。

同じく宮の坂駅の下りホーム脇には、
世田谷線の前身・玉川電鉄時代の車両が静態保存されています。

車内に入ることもできます。
晩年は譲渡先の江ノ電で活躍したという里帰り保存車両ですが、
車体には「EER」と江ノ電の名残りも。

いわゆる路面電車の「電停」というよりは、非常にしっかりした「駅」の造り。
このあたりは大手私鉄・東急のプライドのなせるわざでしょうか。

環状7号線を路面電車が横断する、世田谷線の名所「若林踏切」。

元々、路面電車の走る町を訪ねようと思ったのが僕のデンシャ旅のはじまりだったんです。
まさかデカいデジタル一眼レフを手に、東急全線はおろか、
全国の鉄道を巡ることになろうとは、この時の僕は思いもしませんでした(苦笑)。

三軒茶屋のランドマーク、キャロットタワーを背景に。

キャロットタワーの展望フロアからの眺め。右手に細く伸びて行くのが世田谷線です。

そして5年後。2012年12月22日の世田谷線・三軒茶屋駅前。
左手にそびえるのがキャロットタワー。
日が暮れてしまったけど乗ろうかどうしようか、と一応来てみてはいたんです。

家路を急ぐ人たちで賑わう三軒茶屋駅。
やっぱ明るい時間にまたゆっくり再訪しよう、と諦めたワケですが、
今回の2、3枚目に写ってる「302」という編成の車両と再会、元気な姿に嬉しかったり。
うーん、でもこうして比べて見ると、色や立体感の再現性は
カメラ(やレンズ)の性能によるところって、大きいですね結構(笑)。
そんなこんなで最後は変則的な形も交えながら、
東急全線走破の旅記事は今回でホントにおしまいです。
地元の沿線にお住まいの方などからすればツボを外しまくってたり
起点と終点の紹介に何の意味が、という不可解な部分も多々あると思われますが、
大手私鉄の広範な路線網の旅を通して、首都圏の様々な街の表情や人の営みを
垣間見ることができたことは僕にとって非常に新鮮で興味深い体験でした。
(2日目の旅につづく)
撮影日:2007年5月19日(最後の2枚は2012年12月22日)
カメラ:Canon IXY DIGITAL 800IS
Nikon D3s + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR(15枚目)
SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE(14枚目)

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