12-07-14 #05 北越急行 ほくほく線 〔新潟県〕
07 17, 2013 | 北越急行
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2012年7月14日(土)、昨年7月3連休の蔵出し旅行記。
初日第5回目は、この日2つ目の未乗路線、第3セクター鉄道の「北越(ほくえつ)急行」ほくほく線を直江津から乗り通します。
3セク鉄道としては異例の大幅黒字路線らしく、それで路線名も「ほくほく線」なんてふざけてるのかと思いきや、国鉄時代に計画された「北越北線」にちなんでいるんだとか。にしたって平仮名にはイラっとさせられますが、何にせよ、これから乗るこのデンシャに掲げられたヘッドマークにも「15周年」(2012年現在)とあるように、1997年開業の比較的新しい鉄道です。

直江津から12:24発の六日町(むいかまち)行き普通列車に乗車。JR東日本「スリーデーパス」で乗れます。
しばらくは新潟駅まで続くJR信越本線上を進み、この何の変哲もない小駅、犀潟(さいがた)から分岐して「ほくほく線」へと入ります(戸籍上は犀潟が終点)。

JR信越本線(右手の線路=上り線、フレーム外の左側には下り線)との分岐点。

単線ですがミニ新幹線みたいな高規格の線路が田園地帯を突っ切っています。「進撃の巨人」の城壁みたい。
これを最高時速160km運転の特急「はくたか」が上越新幹線と連絡して関東地方とを結んでいるため、車両・線路使用料収入で北越急行が潤っているというワケです。

普通列車も速いと聞いてましたが、車両自体に興味が薄く機能云々に疎い僕でさえ体感としてすぐ分かる加速&高速性能でした。見た目、よくあるローカル線のデンシャなので、何かレースチューンされた軽自動車みたいな妙な違和感。

スピードに見合わず車窓風景は長閑です。

路線全体の4分の1ほども進まないうちに山地に突入、トンネルの出入りを繰り返すばかりになります。

屈指の難工事だったという鍋立山(なべたちやま)トンネルとか、トンネル駅の美佐島(みさしま)とか、トンネル内に列車交換や特急退避のための信号場が数ヶ所とか、濃い目のテツのヒトにはそれなりに見どころがあるみたいですけど、車窓を楽しみたいだけの僕のような者にとっては正直、退屈。

JR飯山線(いいやません)との接続駅、十日町(とおかまち)を経て、直江津から1時間ほどでJR上越線(じょうえつせん)と合流、当列車の終点・六日町へ(戸籍上は六日町が起点)。

13:26、六日町駅に到着。ほとんどの列車は、上越線に乗り入れて越後湯沢まで運転されているみたいです。
さて、現在まで北陸新幹線のような役割を担ってきたこの北越急行ほくほく線、現実に北陸新幹線金沢延伸開業が迫り、廃止になるワケではありませんが、ドル箱の特急「はくたか」を失う見通しが高く、今後の動向が気になるところです。
(つづく)
撮影日:2012年7月14日
カメラ:Nikon D3s + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

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