2013-12-22 嵯峨野観光鉄道 〔京都府〕
01 19, 2014 | 嵯峨野観光鉄道
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グダグダ言ってないで更新しましょう。
ちょっと時間を巻き戻して昨年暮れ、2013年12月22日(日)。
地元京都で唯一乗ってなかった、嵯峨野(さがの)観光鉄道を訪問した時のお話です。

起点のトロッコ嵯峨駅。JR嵯峨嵐山駅に隣接しています。観光シーズンならお決まりの長蛇の列もなく、空席もあるというので、発車直前に急遽乗車を決意した次第。完全に観光用の鉄道なので、所用で乗る機会もなければ、混んでるのが分かってて観光客に混じってワザワザ乗りたくもないなぁ、とずっと目の上のタンコブみたいな存在だったんです(苦笑)。

料金は600円(小人300円)、全席指定。年の瀬に寒い思いをしたくないのでみなさん窓ガラス付きの車両に乗られるようですが、僕は写真が撮りやすいのもあるけど、どうせ乗るんだったらコレでしょ、って意地を張って側面も床もスカスカの、いわゆる「トロッコ」な車両へ。

改札口で使い捨てカイロをくれましたが、走り始めたら最後、ほとんど意味ナシでした(当たり前)。想像を絶する寒さなので、この時期に乗ろうという奇特な考えをお持ちの方は十分な防寒対策、または再考をオススメします。

トロッコ嵯峨駅を出発、渡月橋から天龍寺を経て続く嵐山のメインストリートをこんな車両で横断、とかいう場面はちょっと楽しかったです。

しばらく山陰本線(嵯峨野線)上を走り、すぐに最初の停車駅・トロッコ嵐山に到着。右手の山陰本線とここで分岐して嵯峨野観光線へ。ここから乗車する人も多いです。

途中いくつかあるトンネルの、最初のひとつに突入。車内の照明が天の川のような演出に変化しますが、ハンパない轟音と冷風にさらされ意識が遠のきかけている身には三途の川に見えてきます。

トンネルを出たら出たで、冬の顔の保津峡(ほづきょう)を渡る凍える風が容赦なく肌を突き刺します。何か小雨まで降ってきたし。

9月の台風18号で被害を受けた「星のや 京都」さん、休業のうえ修復中でした。今年(2014年)2月に営業再開だそうです。

保津川橋梁の上で一時停止、保津峡の眺めを堪能させてくれます。もちろん僕の心境は「いいから。早く行ってくれ~!(凍)」

保津川が進行方向右手に移り、やがて二つ目の途中駅・トロッコ保津峡に。かつての山陰本線・保津峡駅を転用した駅です。

駅前の吊橋は、台風18号の被害でワイヤーが切れているとのことで、現在は通行止め。

クリスマスシーズンだったので、駅ホームの信楽焼のタヌキもサンタ仕様に。てか、終点のトロッコ亀岡駅にもタヌキがあるんですけど、僕には意図がイマイチよく分かりません。

ところでこの嵯峨野観光鉄道、嵐山から亀岡方面へはDE10形ディーゼル機関車が客車を押して走る形なんです。この場合、亀岡側の先頭車両にある運転台からこのDE10を遠隔操作してるんだそうです。

ようやく寒さにも慣れ、景色を楽しむ余裕もでてきました。冬で保津川の水量も少なめですが、確かにトロッコ列車の開放感のもと味わう保津峡は魅力的です。

それにこの嵯峨野観光線は、平成元年(1991年)に複線・電化で新線に付け替えられるまで山陰本線だった、明治32年に園部(そのべ)まで延伸開業した時の路線なので、トンネルなんかもよく見ると歴史が感じられます。

車窓に二度ほど現れますが、こちらが現在の山陰本線。

写真に時々写っていた、マレーシアから来たという団体の方々の写真撮影(シャッターを切る役)に応じてるうちに亀岡盆地がひろがり、あっという間に終点のトロッコ亀岡駅へ。

トロッコ亀岡で待ってた人や往復乗車の方を乗せ、折り返しの便がすぐ発車します。

今度はDE10が牽引する形で、嵐山方面へ去って行きます。何だかんだ結局楽しかったけど、多分、これが僕の最初で最後の乗車だと思うので、さよーなら。

トロッコ亀岡駅。保津川下り乗船場への連絡バスに乗り換える人がほとんどですが、僕みたいに帰りは山陰本線に、という人間には、最寄りの馬堀(うまほり)駅まで中途半端に離れててちょっとメンドくさい位置にある駅です。
あ、これ見て真冬に乗りたい!って思う方はおられないと思いますけど(苦笑)、1月・2月は冬季運休で営業してませんのでご注意を。あと、ハイシーズンだと事前予約ナシにはまず乗れません。
撮影日:2013年12月22日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

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