2009-08-14 #05 新潟交通 月潟駅 〔新潟県〕
08 28, 2014 | デンシャ旅 -信越(私鉄・三セク)
2 Comments
2009年8月14日(金)、5年前のお盆の旅2日目、第5回。
新潟駅から路線バスではるばるやって来たのは、新潟交通の月潟(つきがた)駅。
1999年(平成11年)4月5日に全廃となった、もう今は乗ることの叶わない鉄道の駅の跡です。

2007年に僕がデンシャ旅に目覚める8年も前に廃止になってるので、当然見たことも乗ったこともない鉄道でした。でもこの旅の当時発売されていた「日本鉄道旅行地図帳」という、廃止路線まで載っていた地図本か何かでこの月潟駅跡のことを知ったんでしょう、行かずにはいられなかったようです。

というのも駅の跡だけでなく、「かぼちゃ電車保存会」という有志の方々の手で静態保存されている当時の車両にも会うことができるから。駅とデンシャ、このセットは強力です。冒頭の写真のような切り取り方をすれば、何の所縁もなかった僕にも当時の様子がリアルに感じられます。

さて、この月潟駅。開業は1933年(昭和8年)8月15日、当時の社名は新潟電鉄でしたが、最初の年に開通した区間の途中駅でした。以来、路線が縮小されて終着駅となりながらも、1999年4月の全廃までずっと現役であり続けました。

架線や架線柱もそのまま残されているので、こうして切り取るとまるでまだ健在の鉄道のようです。

通常はイベント時などにしか公開されないそうですが、お盆休みだったからか何なのか、このときモハ11号(冒頭からの一連のデンシャ)という車両は開放されていました。



逆サイドには、キ116号というラッセル車が。


両者の間にもう一両、モワ51号という電動貨車も。いまとなってはコレが一番オモシロそうな被写体なのに、ナゼかこのときは大して注目してなくて、使えるのはこの一枚ぐらい…。

肝心の月潟駅舎も、築堤の斜面上のちょっと捉えどころがない撮りにくい建築物だったためか、こんな写真しかありません(汗)。
ともあれ、「かぼちゃ電車保存会」の方々による素晴らしい保存活動が実り、保存車両と駅施設が今年(2014年)3月に「旧新潟交通電車線月潟駅関連施設」として新潟市民文化遺産として認定されたそうで、無料でいつでも見学できるのが申し訳ないぐらいの、来てみてホントに良かった場所だと思いました。

それでもこの後の旅程の都合で20分ほどしか滞在できなかったみたいですが、復路はバスの時間が合わなかったのか月潟駅跡近くの営業所からタクシーに乗ってます。途中の車内から見た田園風景。

また新潟駅へ戻る必要はないため、15分ほど乗って最寄りの信越本線・田上(たがみ)駅へ。

田上駅から16:40の信越本線上り446Mに乗車。

16:56、この日通算3度目、下車したのは2度目の東三条駅に到着。
このあと、また弥彦線で吉田まで行き、吉田~柏崎の越後線乗り残し区間へ向かうためでした。
(つづく)
撮影日:2009年8月14日
カメラ:Nikon D700 +
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
Nikon AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)

※ 奇しくも、「レイルマガジン」の編集長・名取紀之氏のブログ「編集長敬白」で最新の月潟駅の模様が掲載されています。情報量・質ともに当記事と比べモノにならない素晴らしさなので、ぜひご覧になってみて下さい。
「新潟交通の保存車両を訪ねる。(上)」
「新潟交通の保存車両を訪ねる。(下)」
スポンサーサイト