2015-02-07 #05 END 悲劇を乗り越えて 〔滋賀県〕
02 20, 2015 | 信楽高原鐵道
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信楽高原鐵道には、忘れてはならない場所がある。


1991年(平成3年)5月14日の列車正面衝突事故





信楽高原鐵道(SKR)には、忘れてはならない場所がある。貴生川~紫香楽宮跡間で1991年(平成3年)5月14日に発生した、列車正面衝突事故現場だ。当時「世界陶芸祭」にあわせてJR西日本から乗り入れていた臨時快速列車と、SKRの普通列車が正面衝突。42名もの乗客乗員が亡くなり、614名が重軽傷を負う大惨事だった。そこには現在、慰霊碑が建っている。走行する車内からも見える。
関西では毎年、事故の起きた日にここで行われる追悼法要の模様が必ずニュースで流れる。なので僕も忘れずにいられるのだが、全国的にはどうだろう。せっかく台風の災禍から復活を遂げたSKRの、暗い過去を蒸し返して貶めたりするつもりは毛頭ないけれど、これは何もSKRだけの問題ではないし、僕がいまデンシャ旅などと称して無邪気に全国で鉄道旅行を楽しんでいられるのも、こうした事例を踏まえて安全性が高まったおかげだ。あの日この場所で突然人生が終わってしまった方々に手を合わせるぐらいのことはしたいと思い、この度ようやくここを訪れた。
(おわり)
撮影日:2015年2月7日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO
+ OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

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