10-09-04 #07 名鉄谷汲駅跡 〔岐阜県〕
09 27, 2013 | 名鉄(名古屋鉄道)
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2010年9月4日(土)、3年前の蔵出し近県私鉄散歩旅、第7回。
樽見鉄道の谷汲口駅からバスで向かった先には赤いデンシャが待ってくれていました。
名鉄(めいてつ=名古屋鉄道)のデンシャです。

谷汲山華厳寺へ向かうバスを一つ手前の停留所で降りると、そこに名鉄谷汲線の終点・谷汲(たにぐみ)駅があります。

ただ…もう既に現役ではなく、2001年の谷汲線廃止で廃駅となったものが保存されている、時が止まった場所なのです…。
2007年からデンシャの旅を始めた僕には逆立ちしたって乗れなかった鉄路と駅の面影をせめて、と足を運んでみたというワケです。

ホームには車両も、もちろん動くハズもありませんがキレイな状態で保存されています。こちらは大正15年製、モ514。

車内にも入れます。先頭部も天井もラウンドしていて奇妙な未来感というかレトロモダンな感覚。

そしてこちらが冒頭の赤いデンシャ、昭和3年製のモ755。谷汲線で最後まで活躍した車両だそうです。

こちらも同様に車内へ入ることが可能。

木の床に、何か郷愁めいた感覚を呼び起こされるのはナゼなんでしょうね…。

駅窓口に往時のままだと思われる路線図と運賃表示。谷汲線は図の左手上部の黒野(くろの)~谷汲を結んでいた路線。
中心の直線部分、忠節(ちゅうせつ)~本揖斐(ほんいび)間は揖斐線、右下部の岐阜駅前から忠節までは岐阜市内線の一部。共に2005年に廃線になっていて、どのみち僕には乗る機会がありませんでした…。

こうして見ていると、いまにもまた発車して行きそうな気がしてきます。
(つづく)
撮影日:2010年9月4日
カメラ:Nikon D700 + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

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