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Kyo-to (キョート)

Author:Kyo-to (キョート)

線路を走るのは何でも「デンシャ」ぐらいのユルさで鉄道旅を通して出会った風景や人、古い駅舎や古い町並みを記録していきたいと思っています。時々、地元京都。
リンク、そして古い記事でもコメントなど、お気軽にどうぞ。

※万が一、写真を気に入ってもらえて、私的な保存などは構いませんが、改変・転載等は勘弁してください。


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2014-04-05 #01  京都まで帰る旅 函館~青森  〔北海道~青森県〕

06 04, 2014 | デンシャ旅 -北海道(JR)

10 Comments
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2014年4月5日(土)。
JR江差線廃止区間・惜別訪問の翌朝。悩んだ挙句、やっぱり帰ることにします。訪問できてない駅も4つあるし、二度と乗れなくなる路線だからまだまだ別れを惜しむべきだと思ったんですが、本来なら叶わなかったはずの再訪を果たせただけで幸せだったし、未練を残すぐらいの方が記憶にも残るはず、というような心境でした。

ということで、前日と同じく函館6:53発の江差線上り120D列車に乗車。車両まで同じキハ40-1793でしたが、この日は+1812の2両編成。週末で増えそうな惜別訪問客への対応でしょうか。写真は江差線起点の五稜郭(ごりょうかく)駅停車中。

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五稜郭停車中、カメラを手にした乗客が隣のホームのこの機関車にみんな群がるので、僕もワケも分からず撮ってみましたが、何でも、もうすぐ引退するんだというようなことを親切な方が教えて下さいました。何かの記録になれば、とアップしておきます。

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さよなら函館。次回この光景を眺めるとき乗っているのは、3セク後の江差線か、はたまた北海道新幹線か…。

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7:54、木古内(きこない)駅に到着。天気も回復してるし、「やっぱ江差線の旅を続けるか!?」と心はグラグラ揺れます。

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が、結局大人しく8:03の津軽海峡線上り4014M、特急「スーパー白鳥」14号・新青森行きに青春18きっぷの特例にならって乗車。

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海峡線から右手に離れていくJR江差線廃止区間。さよなら。さようなら。

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さよなら、北の大地。

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青函トンネルを抜け、本州に戻ってきました。車窓には奥津軽(仮称)駅付近の北海道新幹線工事の様子が。

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8:52、特例区間の終わり、JR津軽線の蟹田(かにた)駅で特急「スーパー白鳥」14号を下車。

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蟹田駅からは8:57発の津軽線上り332M、青森行きに乗車。

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下りの時のような蟹田での40分待ちなんてのがウソのように、上りは接続がスムース。

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ただ、下りの時はなかった、中沢駅での7分間の停車がありましたが。

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この時の時刻表を見ても該当する列車が見当たらないので、貨物列車との交換待ちだったのか何だったか忘れましたが、時間があれば駅舎が見たい僕は例のごとく駅の外へ。が、駅舎はなく、長いホームとここに写ってるのがすべてという、簡素な中沢駅でした(苦笑)。

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9:43、332Mの終点・青森駅に到着。JR奥羽本線(おううほんせん)特急「つがる」4号が9:51の発車を待ってました。

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青森駅。18きっぷの旅なので、もちろん「つがる」には乗りませんが、その奥羽本線か、往路と同じ青い森鉄道か、問題はこの先のルートです。

(つづく)

撮影日:2014年4月5日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

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2014-04-04 #09 END  惜別・江差線 渡島鶴岡駅  〔北海道〕

06 03, 2014 | デンシャ旅 -北海道(JR)

4 Comments
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2014年4月4日(金)、JR江差線惜別訪問・第9回。
上ノ国駅から乗車した4177D列車、キハ40-1806を終点の木古内駅を目前にして見送る僕。

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最後にもうひと足掻きして、木古内の一つ手前の渡島鶴岡駅に降り立ってみたのでした。17:18着。

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渡島鶴岡駅。江差線全通から28年後の昭和39年(1964年)に開業。ホームと待合室しかない無人駅。元はホームだけだったらしく、ビミョーな位置にある待合室は平成元年(1989年)に後から設置されたんだとか。

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江差線内ではかなり後年に開業した駅なのに、妙に長いホーム。その頃はまだ急行「えさし」なんかが走ってたからかもしれませんが、現在(※訪問時)では時間帯によっては普通列車の停車すらないことも。

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ここ渡島鶴岡といえば、駅からすぐのところにちょっとした鉄道名所がありました。それがこの禅燈寺(ぜんとうじ)。

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先ほどの山門とこの本堂の間、つまり境内を江差線が横切っていて、踏み切りまであるんです。駅に着く直前に4177D列車で通って来たばかりですが、傍からじっくり眺めてみたかったんですよね。

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山門には、北海道では珍しいという仁王像も。渡島鶴岡は山形県の鶴岡からの入植に由来する地名で、この禅燈寺も山形県鶴岡市にある禅宝寺の末寺として建立されたんだそうです。

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さて、最後の途中下車と名所見物を済ませたはいいんですが、次の木古内行き列車は何と、20:09までありません!
なので、駅前の道道5号線を歩きます。まぁでも駅間距離は2.3km、道も平坦だし神明~湯ノ岱を歩いた時よりは楽そうです。

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「開拓 開校 百年の碑」。北海道はすべからく人の手で切り拓かれてきた地なんだと改めて思い知らされます。

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途中で出会ったネコ。イッキュー(飼い猫)が恋しくなる…。

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北海道新幹線の高架に近づいてきました。

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間近で見るともうちゃんと架線も張られてるんですね。廃線となる江差線にかわって新幹線が行き交う日もホントに近いんだ…。

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在来線の方は、津軽海峡線を青森へ向け特急「スーパー白鳥」38号が駆け抜けていきます。

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先ほどの踏み切りから南を望む。左手の複線が青函トンネルを経て青森へ至る海峡線、右手が江差方面へ延びる江差線。

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同じ踏み切りの北側。奥の建物が木古内駅、手前で左手に分岐していくのが江差線。

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踏み切りを渡って木古内駅の方へ折れると、橋の上から河口が見えました。こんなに海が近かったんだ。

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木古内の集落。灯りがなくてひと気が感じられないんですが、これからどこかへ遊びに行くのかウキウキした感じの女の子たちや、大きな犬2ひきを長いリードで散歩させているおじさんとすれ違いました。

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前日、青森の蟹田からの特急「スーパー白鳥」21号で降り立ったのと同じころ、木古内駅に到着。

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渡島鶴岡駅に寄らなかったらここで1時間半ほどもヒマを持て余すことになったので、江差線廃止区間惜別訪問の最後が「歩き」ってどやねん、とセルフ突っ込みを入れつつも、我ながら悪くないプランだったと思います。

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3セク駅として生き残る木古内を除き、廃止区間の9駅中、降り立つことができたのは5つ。どうせならもう一日使って全駅訪問を達成したいところですが、もうこの時点で、やはり明日は帰路に就こう、と決めてしまっていました。もう二度と列車での訪問が叶わなくなるというのに、どうしてだか、やり残したことがあるくらいの方がいいような気がしていました。

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函館の連泊だけは旅の前に確定してあるので、今宵も前日と同じ木古内18:57発の135Dで函館へと向かいます。
運転士さんは、何と渡島鶴岡でお別れした4177Dを担当されていた方。4177Dが満席で運転席の後ろに立ってた僕を色々気にかけて下さって、めちゃめちゃ感じのいい方だったんです。今回の江差線惜別訪問で一番の思い出かもしれません。

(4日目の旅につづく)


(つづく)

撮影日:2014年4月4日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

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2014-04-04 #08  惜別・江差線 上ノ国駅  〔北海道〕

06 02, 2014 | デンシャ旅 -北海道(JR)

2 Comments
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2014年4月4日(金)、JR江差線惜別訪問・第8回。
引き続き、江差線の駅めぐり。

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湯ノ岱(ゆのたい)駅15:23発の124D列車で向かった先は、上ノ国駅。15:45着。

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上ノ国駅舎全景…と言いたいところですが、商工会館の1階右側が待合室になっているだけで、形態としては無人駅。

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昭和11年(1936年)の江差線全通時の開業。平成4年(1992年)に建て替えられるまでは切り妻造りの駅舎だったそうです。

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待合室。出札窓口のようなものもあったようですが塞がれ、「北海道最西端の駅 上ノ国駅」の張り紙などが。

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商工会の方には人の気配があり、受付窓口では沿線に有志の方が設置した模擬駅「天ノ川」の入場切符や駅名ストラップなどの販売も。

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駅前から見た上ノ国駅。上ノ国は北海道で最も早い時期に和人が定住した地、とのことで興味をもって訪れてみたワケなんですが、駅周辺を見る限りはそうした痕跡は特に何も見受けられませんでした。ただ、コンビニやスーパー、飲食店などがあり、江差線廃線区間の駅では最も駅前が充実していたことは確かです(爆)。

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上ノ国駅ホーム(木古内方面)。

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同、江差方面。1面1線の駅となってしまってましたが、対面するホームと線路が残っていました。

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その向かいのホームは、かつてマンガン鉱石積込用の貨物ホームだったとか。

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さらにそのホーム脇にはナゼか庭園のような跡も。空いたスペースを有志の方が整備されたんでしょうか。


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さて、上ノ国駅からは16:24発の4177D列車に乗車。少ない運転本数をやり繰りしても、駅めぐりは時間的にもう限界です。車内デッキ部に掲出されていた江差線廃止区間の全10駅の今昔写真パネルが泣かせますが、この日訪問できたのはこのうち半分。

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なので、下車できなかった駅を車内からの写真で。終点の江差から上ノ国を経て、中須田(なかすだ)駅。昭和23年(1948年)、中須田仮乗降場として開業。

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桂岡(かつらおか)駅。昭和11年の江差線全通時の開業。

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宮越(みやこし)駅。昭和39年(1964年)開業。

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天ノ川駅…これは地元の有志の方々が平成7年(1995年)に設置したという駅を模したモニュメント。もちろん列車は通過しますが、この時の運転士さんはサービスで徐行して下さいました。

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湯ノ岱、神明を経て吉堀(よしぼり)駅。昭和10年(1935年)の上磯線、湯ノ岱延伸時の開業。

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という感じで木古内方面へ引き返してます。

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江差線廃止区間の旅も、いよいよ終わりの時が近づいてきました。

(つづく)

撮影日:2014年4月4日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

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2014-04-04 #07  惜別・江差線 湯ノ岱駅  〔北海道〕

06 01, 2014 | デンシャ旅 -北海道(JR)

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2014年4月4日(金)、JR江差線惜別訪問・第7回。
江差線の駅めぐり。神明(しんめい)駅から歩くこと40分ほど、湯ノ岱(ゆのたい)駅にやっと辿り着いたと思ったら何だか視線を感じます。

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「ニャンだこの野郎、見かけない顔だなコラ」とでも言いたげなニャンコたちでした(笑)。いまやすっかり猫好きになった僕ですが、まだまだそのオーラが弱いのか、逃げられこそしないものの、お近づきにはなれませんでした(泣)。

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さて、湯ノ岱駅です。昭和10年(1935年)、国鉄上磯線(かみいそせん)の木古内~当駅間の開通時に開業。翌年、江差まで延伸され路線名も江差線に。この駅舎は平成元年(1989年)に改築されたものだそう。

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駅名標。

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駅前風景。この先を出てすぐの道が、僕が神明駅から歩いてきた道道5号線。

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先ほどの写真の右手にあるこの商店はもうやってない感じですが、道道5号線沿いには営業中の酒店などがありました。

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ネガ状態になってる駅前民家の「とびだしきけん」看板(苦笑)。

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駅舎待合室。結構寒かったので、ストーブがありがたかったのを覚えてます。

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待合室に掲げられていた、昭和36年撮影の湯ノ岱駅ホームの写真。

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現在のホームの様子。

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ホームから見た駅舎。

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電柱の朽ちた板は「函館方面」などと書かれてたんだと思います。

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島式ホーム1面2線の駅ですが、ホーム南側には雪が積もって分かりにくいですけど留置線も。

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ホーム北側も、もう1線ぐらいあった感じですし、昭和57年まで扱っていたという貨物のホームのような跡も。

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15:23、江差方面行きの上り124D列車が到着。単行のキハ40-1806でした。

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ここ湯ノ岱は名物の「スタフ授受」が行われる駅。この先、江差までは駅員さんが肩から下げているこのスタフ(通票)を持った列車しか通れないのです。

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僕が江差から神明まで乗った下り131D列車から預かっていたスタフを、124D列車が受け取って出発。僕も乗り込んで次の駅へ向かうことにします。

(つづく)

撮影日:2014年4月4日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

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2014-04-04 #06  惜別・江差線 神明駅  〔北海道〕

05 31, 2014 | デンシャ旅 -北海道(JR)

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2014年4月4日(金)、JR江差線惜別訪問・第6回。
江差線全線走破と江差の町の散策を終え、あとやりたいことと言ったらやっぱり駅めぐり。
江差駅に戻ってデンシャ旅の再開です。

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13:07発の131D、江差線下り函館行きに乗車。キハ40の1792+808の2両編成でしたが、行列ができるほどの、かなりの乗車率。

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江差線の車内から望む日本海もこれで見納め。さようなら…。

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再び内陸部へ。

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13:42、目的の駅に到着。

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他に乗降客はなく、僕ひとりを残して131D列車は去っていきます。若干、心細い(苦笑)。

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降りた駅の名は、神明。

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北海道ならではの、板張りホームの駅を訪問してみたかったんです。その初体験が、廃駅となる運命の神明駅だなんて…。

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神明駅全景。江差線全通から21年後の昭和32年(1957年)に開業。ホームと待合室しかない小さな無人駅です。(踏み切り脇からの撮影)

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木造の待合室の中もとても綺麗な状態に保たれていました。

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去り難い思いのするイイ駅です。

…とはいえ、次の列車は上り便が15:18、下りに至っては16:52までありません。周りは民家が数軒あるだけで、さすがにすることがなさ過ぎるので、隣駅の湯ノ岱(ゆのたい)まで歩くことに。これなら同じ時間で駅をもう一つ訪問できます。

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湯ノ岱駅までの駅間距離は2.8km。いくら運転本数が少ないからって線路は歩いちゃダメなので、ほぼ並走する道道5号線を往きます。
ちなみに反対側の隣駅・吉堀(よしぼり)へは13.2kmと江差線内最長の駅間距離なのでハナから却下(苦笑)。

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ごくたまにクルマが通るほかは、心ゆくまで北海道の自然を満喫できます(クマ出んといてや~)。

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湯ノ岱の集落に入ったのかな、と思ったら…あれ?どう見ても廃屋…。

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こっちは廃工場みたいだし…。まだ町外れのようです。

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江差線も寄り添って走る天の川を渡ります。正式な登録名称は「天野川」のようで、和名の河川。

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天の川支流を渡るこんな小さな橋梁も、廃線後は「遺構」となってしまうんですね…。

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写真を撮りながらのんびり歩いて30分ほど、湯ノ岱の町が見えてきました。

(つづく)

撮影日:2014年4月4日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

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2014-04-04 #05  惜別・江差線 江差かもめ島  〔北海道〕

05 30, 2014 | デンシャ旅 -北海道(JR)

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2014年4月4日(金)、JR江差線惜別訪問・第5回。
江差の町歩きが楽しいので滞在時間を延長。鴎島(かもめじま)の方にも足を伸ばしてみます。島へ向かう途中の浜に、巨大な艦船が。

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開陽丸(かいようまる)。箱館戦争の際、江差沖で座礁・沈没したオランダ製の江戸幕府の軍艦。もちろんレプリカですが、原寸大で割と忠実に再現されてるみたいです。船内には海底の遺留品調査で発見された引き揚げ品の展示なども。

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当時、開陽丸を率いていたのは明治新政府に反旗を翻した榎本武揚(えのもと たけあき)や新撰組副長・土方歳三(ひじかた としぞう)ら旧幕府軍。まさか開陽丸青少年センター前で顔ハメ看板になるとは思いもしなかったでしょう(泣笑)。

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開陽丸青少年センター内に展示されていた、江差線関連の写真資料。開通の日、小旗を振って一番列車を迎える子供たち。

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こちらは江差線の全通に沸く当時の江差の町の様子。いまでは想像もつかないほど町も人も華やいでいたんですね…。

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島へ渡る遊歩道脇にある瓶子(へいし)岩。かなり大きくて、近付くまで背景の岩と同化してて気付かず、急に海の中から突き出てきたみたいでハッキリ言って怖かった(苦笑)。

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7月の「江差かもめ島まつり」の際、海の守り神としてしめ縄が巻かれるんだそうです(町内のPR看板より)。人と比べると巨大さがお分かりいただけるかと。

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さて、いよいよかもめ島へ。島といっても砂州で陸続きの陸繋島(りくけいとう)系で、歩いて渡れます。水曜どうでしょうファンなら「試験に出る」ので体で覚えてますよね陸繋島(謎)。
元は弁天島と呼ばれていたそうですが、地図で見ると砂州を支点に羽を広げたカモメのようなので、言い得て妙です。写真は、言うなれば左翼部。

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かもめ島から見た開陽丸と江差の町。

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船越英一郎さんが現れても不思議じゃない、サスペンスドラマのクライマックスに似合いそうな光景です(笑)。

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右翼部には鴎島灯台。

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港にはたくさん停泊してましたが、漁に出てる船もあるんですね。

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島に渡る前に見えてたこの建物。

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どう見ても閉まってる感じです。北海道 檜山振興局HPにも「現在営業しておりません」とありました…。かもめ島の眺めのいい場所に建ってるのに。

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本物のカモメ。

そんなこんなで、江差駅からの折り返し便を一本遅らせて結局4時間ほど滞在した江差の町でしたが、なかなかどうして魅力的で見どころの多い町でした。このあと予定している江差線の駅めぐりに割く時間が減ってしまいましたが、江差線の廃線後にバスなどで改めて訪問する機会があるかというと微妙で、実際、今となっては僕の江差線の思い出の一部として心に刻むことができて、これでよかったと思っています。

(つづく)

撮影日:2014年4月4日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

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2014-04-04 #04  惜別・江差線 江差の町  〔北海道〕

05 28, 2014 | デンシャ旅 -北海道(JR)

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2014年4月4日(金)、JR江差線惜別訪問・第4回。
終点・江差駅からの折り返し便の発車まで1時間ほどあるので、前回の訪問では叶わなかった江差の町の散策を楽しむことにしました。幸い、雨は霧雨ぐらいに弱まってくれてました。

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駅と町の中心部は少し離れていて、しかも起伏があるので徒歩だと15~20分ぐらいみておいた方がいい感じでした。

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江戸時代、「江差の五月は江戸にもない」と言われたほどニシン漁で賑わい、北前船による交易で栄えた江差。漁業・商業・廻船問屋を営み当時から続く旧家、横山家。北海道指定有形民俗文化財。

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横山家の裏手、一番から四番まで斜面に蔵が続いてて、表から想像もつかない奥行きにビックリ。

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横山家の屋号。隣接するお店で名物のニシンそばが食べられるそう。京都もニシンそばが名物で僕も大好きなんですが、かつてそのニシンは北前船によって江差からもたらされてたんだとか。

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こちらも廻船問屋、旧中村家。

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重要文化財の旧中村家(左)の隣に、大正時代の酒屋さん(現在は喫茶店)なんかも。

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お寺さんも多いんですよね。やっぱ北前船などで京や江戸と繋がりが深かったからか先ほどの旧家も含めて瓦屋根だし。

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こちらはカトリック江差教会。時代が下って瓦屋根が風土と合ってないと気付いたんでしょうか(笑)。

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高台から見た江差の町。

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海岸段丘の上にも下にも人の営みがあって、坂の多い町。どこか長崎を彷彿とさせる光景も。右手の洋館は旧役場庁舎(旧檜山爾志郡役所)。

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船具商の関川家が寄贈したというアネロイド気圧計塔。漁師さんたちが天気予報に役立てたそうですが、いまも現役なんだとか。

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江差町のゆるキャラ?「しげっち」。実在した、とんち名人の繁次郎がモチーフだそう。

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港にも行ってみましたが、漁期でないのか産業として厳しくなってるのか、ひと気がありませんでした。

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っていうか、平日の雨の朝というのもあるけど、ほとんど人に出会いません(泣)。この旅館も潰れてるみたいだし…。

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この商業施設もどう見ても閉まってるっぽい。

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南の島とかへの憧れがまったくない、どちらかといえば寂しい場所が好きな僕にとっては、まぁでもそういうところも含めて興味深い町です。
なので、折り返し便を1本遅らせて(10:27の次は何と13:07!)、滞在時間を延長することに。

(つづく)

撮影日:2014年4月4日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
           + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8

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2014-04-04 #03  惜別・江差線 終点、江差駅  〔北海道〕

05 26, 2014 | デンシャ旅 -北海道(JR)

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2014年4月4日(金)、JR江差線惜別訪問・第3回。
起点の五稜郭(ごりょうかく)駅から79.9km、江差線の終着駅、江差に到着。
京都からは1,436km、先日まで掲げていた「江差まで鈍行旅」というお題目もこれにて一応カタがついた形です。

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江差駅。昭和11年(1936年)の江差線全通時に開業。
「ありがとう江差駅」のモニュメントは北海道建築士会 檜山(ひやま)支部寄贈とあり、廃線が決まってから設置されたもののようです。

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駅名標。

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駅舎全景。

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駅舎内。窓口業務は9:00~17:00でしたが、廃線までは道内最西端の有人駅でした。

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駅前風景。

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駅前の道路(道道215号線)から見た江差駅。

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駅舎を出て右手、2年前の訪問時は「Sellers」というコンビニだった店舗が「えさしおもてなしプラザ」になってました。

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店内の一角には、「さよなら・ありがとう江差線 特設コーナー」も。グッズ類は集めてもいないし荷物になるしで普段まず買わない僕も、今回は記念に江差線車両のサボ「江差-木古内-函館」のミニチュアプレートと江差の町の歴史をまとめた小冊子なんかを購入。

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気さくに撮影に応じて下さった上にお茶目なポーズまで決めて下さったお店の方。江差のイイ思い出になりました。ありがとうございました!

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蒸気機関車C56牽引の一番列車を町民総出で小旗を振って見送ったという開業の日から78年、江差駅は終焉の時を迎えることとなってしまいました…。

(つづく)

撮影日:2014年4月4日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
           + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8

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2014-04-04 #02  惜別・江差線 木古内~江差  〔北海道〕

05 24, 2014 | デンシャ旅 -北海道(JR)

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2014年4月4日(金)、JR江差線惜別訪問・第2回。
函館からスタートした江差線惜別の旅、青函連絡線として命脈を保った前半パートを終えて木古内(きこない)駅。
左手は北海道新幹線駅と高架。

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木古内7:54着、8:08発。列車番号は変わらず120D、車両も引き続きキハ40-1793です。8:03着の上り特急「スーパー白鳥」14号からの数人の乗り換え客を追加して出発。

ここから先が廃線となる区間です。

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木古内駅を発つとすぐ海峡線と別れて西へ。

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北海道新幹線の高架をくぐります。

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山を越えて松前半島を横断するわけですが、桜が満開だった京都から来た人間には4月と思えない光景がひろがってました。

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前回2年前のGWに訪れた際も天気が悪かったんだそういえば。っていうか大雨で川なんか線路ごと呑み込みそうな勢いの濁流で怖いくらいでした。

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まぁ今回のこれはこれで、幻想的でイイな。何れにせよ、もう多分来れる機会はない(実際そうなった)から、しっかり目に焼き付けなくては。

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8:44ごろ、湯ノ岱(ゆのたい)駅。木古内~江差間の途中駅の数は当駅を含め、8つ。

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江差からの下り127D列車と行き違い。湯ノ岱は木古内~江差間で唯一の列車交換可能駅。

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車内の様子はこんな感じ。廃線のひと月前なんて、もう相当ヒドいお祭り騒ぎになってるんじゃないかと思ってたんですが。

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地元の利用客らしき方の乗降もみられました。

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松前半島横断を終えて突き当たるのは日本海。海沿いに少し北上して終点の江差へ。

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9:17、江差駅に到着。

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まずは江差線全線(五稜郭~江差間 79.9km)を乗り通してみました。
2年前の初訪問時はまたすぐ折り返しただけでしたが、今回はもちろん違いますよ。

(つづく)

撮影日:2014年4月4日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
              + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8(最後の2枚)

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2014-04-04 #01  惜別・江差線 函館~木古内  〔北海道〕

05 22, 2014 | デンシャ旅 -北海道(JR)

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2014年4月4日(金)。
青春18きっぷで京都から2日間かけて辿り着いた北海道・函館。
それもこれもすべては、ラストランを5月11日に控え、あとひと月ほどで廃線になってしまうJR江差線のため。
この日はたっぷり一日、江差線との別れを惜しみたいと思っています。

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まずはその函館から、6:53発の江差線上り120D列車に乗車。これを逃すと次は10:27まで普通列車の便はありません…。
単行のキハ40-1793が終点の江差まで直通します。廃線までまだ間もあるし平日だからと高を括ってたんですけど、カメラを手に明らかに僕同様、惜別訪問と思わしき人たちで9割方座席が埋まっていました…。

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これから北海道を発つという乗客もいるかもしれないので、しばし後部のデッキで様子見。車内から見た函館駅前。
ちなみに左から2つ目が今回泊まったホテル、駅から激近&1泊3,000円と激安でめちゃ助かりました。

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函館駅ホームと函館山(はこだてやま)。

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朝から生憎の雨。天気予報通りだったんですが、何も、ひとが楽しみにしてた旅のメイン日に降るこたないだろ…。

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6:59、五稜郭(ごりょうかく)駅。江差線の全便が函館発着ですが、正式な起点はここ五稜郭。函館~五稜郭間は函館本線(の一部)なのです。

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7:03、七重浜(ななえはま)駅で列車番号1番、上野発・札幌行き寝台特急「北斗星」と行き違い。

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時刻表には函館6:35着とあるので、定刻より遅れてたみたいです。
「あけぼの」なき現在、上野発着の唯一の定期夜行列車ですが、北海道新幹線開業に伴い2015年度末に廃止となる見通しだとか…。

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上磯(かみいそ)~茂辺地(もへじ)間。函館湾に沿って進み、さっきまでいた函館の対岸に至ったことが確認できる、江差線最初のハイライト区間だと思います。

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2年前の江差線初訪問時、対向列車待ち時間で降り立ったことのある渡島当別(おしまとうべつ)駅。当駅含め、五稜郭~木古内(きこない)間の途中駅の数は10。

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さて、その五稜郭~木古内は青函連絡の津軽海峡線の一部でもあり、廃線対象とならなかった区間ですが、2015年度末予定の北海道新幹線、新青森~新函館間の開業に伴い並行在来線としてJR北海道から経営分離されることが決まっています。
先ほどの渡島当別なども3セク鉄道の駅となるワケですが、ほかにはどんな未来が待っているんでしょうか果たして…。

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函館から1時間、7:54に木古内駅到着。

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8:03着の4014M、特急「スーパー白鳥」14号の接続待ちなどで8:08まで停車。案の定、そちらへの乗り換え客が半数ほど出たため、ボックス席をバッチリ確保できました。ホッ。

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駅舎は前夜見たけど暗かったし、タバコも喫いたい(喫煙コーナーが黒い車の位置にあります)ので駅の外へ。

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雨が似合う(ちょっと寂しい)駅前風景。

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木古内町HPの新幹線木古内駅周辺整備計画によれば、在来線駅舎も駅前も、綺麗キレイに「整備」されるみたいです。

(つづく)

撮影日:2014年4月4日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

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