(雪の)わ鐵の旅 #END 終点・間藤駅 〔栃木県〕
04 20, 2011 | わたらせ渓谷鐵道
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2011年2月12日。
終点の間藤(まとう)駅に到着。

「旅客終着の」とあるのは、まだ1.9km先に足尾本山(あしおほんざん)という
貨物駅が存在したため。現在は廃駅。

その足尾本山駅へ伸びていた線路も終点の車止めも、深い雪と草むらに覆われて。
こんな雪じゃなかったら今も残るというこの先の廃線跡を訪ねたかったんですが…。

新しくて小奇麗だけど終着駅の味わいも歴史の重みも希薄で、
個人的には残念なタイプの駅舎…。

駅前通りの風景。

通りの民家の軒先で。

駅の待合室の窓に、「ここは間藤『時刻表2万キロ』の終着駅」の文字。
鉄道紀行作家の草分け、故・宮脇俊三氏が昭和52(1977)年当時の国鉄2万km全線完乗を
この路線(当時は足尾線)で達成、「時刻表2万キロ」という作品に著したことで
ここは氏の信奉者にとっては聖地ともいえる場所なのです。僕もその一人ですが。

処女作にして最高傑作ともいえる「時刻表2万キロ」、足尾線の章の全文を
窓に貼られた角川文庫版のコピーで味わうことができます。
(77年)5月28日14:25、間藤着とあります。

実際はこの日3番目に訪問した駅でしたが、
僕のわ鐵の旅記事も、ここで終えることにします。
お付き合いありがとうございました。
(おわり)
撮影日:2011年2月12日
カメラ:Nikon D3S + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR


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