
2010年11月13日、兵庫県・
姫路文学館で開催中(28日まで)の特別展、
『鉄道と旅と文学と』を観に行ってきました。
(写真は現地看板のトリミング)
姫路文学館は播磨(はりま)ゆかりの文人たちを研究・紹介する施設だそうで、
今回の特別展は文学作品に描かれた鉄道をジオラマや写真、鉄道資料などから
多角的アプローチがなされたもの。

建物は建築家・安藤忠雄さんの設計だそう。

この特別展に限り、一部を除いて館内撮影OKでした。
ただ、その「一部」がココへ足を運んだ理由、僕が本当に見たかったものだったんですが…。

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のモデルとされる、賢治の故郷を走るJR釜石線(かまいしせん)
宮守川橋梁のジオラマで、作品の世界を立体的に表現。

こちらも同様に三浦綾子「塩狩峠」を。


写真に納め切れない鉄道資料の数々。
文学の珍しい形の視覚的表現と、国鉄時代の貴重な資料はなかなか見応えがありましたが、
僕がはるばる姫路までこの特別展を見に足を運んだのは、僕のデンシャ旅に多大な影響を
与えた鉄道紀行作家、故・宮脇俊三さんの「遺品」が展示されているからでした。
「時刻表2万キロ」の、全線完乗の軌跡を氏が自ら赤ペンで記した白地図。
「最長片道切符の旅」で実際に使用した、途中下車印で埋め尽くされたあの切符。
同作品の取材メモ帳や、元編集者だった宮脇さんらしい、製本の際の文字の大きさや
行間まで細かく指示を入れた自筆の原稿などなど。
見ているうちに氏のお人柄が偲ばれて、涙が出そうになりました。
想像してたのと違って手のひらに収まるくらい小さな「最長~」の切符だけでも
何とかカメラに納めたいと思いましたが、宮脇さんと内田百聞(ひゃっけん)さんの
コーナーだけ撮影禁止だったのがホントに残念でした。
でもしっかり脳裏に焼き付けたので、ホントに見に来た甲斐がありました。
撮影日:2010年11月13日
カメラ:Nikon D700 + Nikon Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
+ Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

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ちょっとした補足記事もあります↓
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