
2012年9月17日、三連休北海道の旅3日目。
新夕張駅から11:56発の2635D列車でいよいよ石勝線・夕張支線へ。
GWに一週間を費やしJR北海道全線制覇を目論んだ僕を嘲笑うかのように
渡道直前の4月の終わりに急激な雪解けで鹿ノ谷~夕張間の路盤が流出、
30mにわたってレールが宙吊りになるトラブルでGW明けまで運休となり、
ついに訪問は叶わず煮え湯を飲まされた、片道わずか16.1kmの支線。
いまからこれを終点の夕張まで乗り通せば、リベンジ&道内全線制覇の完遂です!
…にしても、乗り場からすでに寂寥感いっぱいですね何か。

サボ(=サイドボード・行先表示板)もハゲハゲ&サビサビです…。
ちなみに夕張支線はここ新夕張を起点に夕張までの路線ですが、
実際のこの列車の運用は千歳までを往復するようです。

定刻に出発、すぐに石勝線(右)と別れて夕張支線へ。
元々はこちらが夕張線という幹線で、あとから敷いた石勝線に組み込まれて支線あつかいに。

単行のキハ40、もちろんワンマン運転です。終点までよろしくお願いします運転士さん。

発車までは熱気がこもって暑かった車内も、窓全開で走り出せば爽快。
いいですねぇ(雨の降ってない)初秋の北海道、夕張支線!

12:08の清水沢駅。三菱石炭鉱業大夕張鉄道線なども接続していた、
炭鉱で栄えた時代を偲ばせる規模の大きな駅でした。

終点ひとつ手前の鹿ノ谷(しかのたに)駅構内。
同じく炭都・夕張の全盛期、接続する夕張鉄道の広大なヤードがひろがっていたそうです。

12:22、わずか26分で終点の夕張に到着。ついにJR北海道全線完乗の瞬間!
前回の、キセキの再会を果たした例のお方と互いの悲願成就を祝いあったんですが(笑)、
旅の不思議な縁でそんな記念すべき瞬間を共有できたのは、ホントに幸せな体験でした。

夕張駅。トンガリ屋根の建物が観光案内所や飲食店を兼ねた駅舎的な存在ですが、
バブリーな外観の大きなホテルが君臨するロケーションも含め、
願わくば、しみじみ喜びの余韻にひたれるような場所であったなら…。

二度移転してこの場所におさまったそうですが、どのみち行き止まりの終着駅・夕張。
こうして眺めると、夕張支線全線に通低する侘しさも感じられ、
僕の偏屈な北海道旅の終点にやっぱり相応しい場所だという気もしてきました。
(つづく)
撮影日:2012年9月17日
カメラ:Nikon D3S + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

拍手も併せてありがとうございます