2009-08-14 #06 END JR越後線 吉田~柏崎 〔新潟県〕
08 30, 2014 | デンシャ旅 -信越(JR)
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2009年8月14日(金)、5年前のお盆の旅2日目、第6回。
この日最後に訪問したのは、JR越後線(えちごせん)の吉田~柏崎の区間。
柏崎を起点に吉田を経て新潟を結ぶ全長83.8kmの越後線は、吉田駅を境に運転系統が分かれ、午前中に先に乗った吉田~新潟はまだイイんですが、柏崎~吉田の運転頻度が日中は3時間に1本ほどという閑散っぷりで、扱いに困って結局最後に回したような成り行きだったみたいです。

ともあれ東三条駅17:35発、この日2度目の弥彦線、上り242Mで吉田駅に17:55着。18:03の越後線上り156Mに乗り換えて柏崎方面の乗り残し区間の旅のスタート。写真は吉田駅で156Mに乗り込む際のもの。

吉田駅を発ってすぐ進行方向右手に、朝に乗った弥彦線の末端部(吉田~弥彦)が別れていきます。

ダイヤも閑散、車内も閑散…。

進行方向右手の席に陣取っているので、以降の車窓も同様。彌彦神社のご神体でもある弥彦山と田園風景。

大河津(おおこうづ)分水路を渡る。水害対策に建設された、信濃川の人工的な分流だそう。

寺泊(てらどまり)駅構内。かつて私鉄の越後交通長岡線が接続していた駅だそうです。

元々少なかった乗客が寺泊でほとんど降りてしまい、何と、僕の乗る車両は僕ひとりだけに。こんな経験は初めてだったので、若干の寂しさを覚えつつも何とも言えない開放感に包まれたものでした。

カメラのシャッターを切りたいときに切れるし、何の気兼ねもなく窓だって全開にできます。冷夏の夕暮れ、とてもヒンヤリした心地いい風を受けながら、心行くまで風景を眺めた鮮やかな記憶が写真から甦ってきます。
越後線に限らず、越後平野の路線はどこも延々と田園風景が続く変化に乏しい車窓なんですが、おかげでこの区間だけはいまだにハッキリと強い印象が残っていて、僕の中ではこの旅のハイライトだったと言っても過言ではありません。

妙法寺(みょうほうじ)駅停車中。越後線の駅は、全線を通して概ねこうした無人の小駅。

隣駅の出雲崎(いずもざき)。江戸末期の禅僧で、歌人や書家でもある良寛(りょうかん)の出生地だそう。近年では黒人演歌歌手、ジェロのデビュー曲『海雪』の歌詞に登場する地として通ってるみたいですね(笑)。

地図で越後線を見ると日本海に沿って走っているんですが、海側の車窓を眺め続けてもずっと丘陵地帯に阻まれてついぞ日本海を目にすることはありませんでした。

吉田から50分ほど乗った西山(にしやま)駅で、対向列車の行き違い待ち。

下りの吉田行き169Mが到着、19:01に当列車(156M)が発車。

やがて市街地が広がりはじめ、当列車の終点・柏崎が近づいてきます。途中、先ほどの西山駅の隣の刈羽(かりわ)駅付近に東京電力柏崎刈羽原発があるんですが、東日本大震災2年前のこのときの僕は、何の気にも留めていませんでした…。

19:21、前日に直江津から乗った快速「くびき野」でも降り立った柏崎駅の0番ホームに到着。これでこの日、目標にしていた弥彦線、白新線、羽越本線や信越本線の一部、そして越後線をすべて乗り終えることができました。

柏崎駅からは19:52の信越本線下り1351Mで宿泊地の長岡へ戻りました。20:35着。
こうして二日目の旅が終了。
(最終日の旅につづく)
撮影日:2009年8月14日
カメラ:Nikon D700 + Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

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