2012-05-03 #1 根室本線、完乗 〔北海道〕
06 17, 2012 | デンシャ旅 -北海道(JR)
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2012年5月3日。
GW北海道、一週間のフリーパスの旅も4日目。
不測の事態に備えて中日のこの日は調整日にしてあったのですが、
いまのところほぼ順調で余裕たっぷりなので、
帯広からの出発も9:20と随分ゆっくりなスタートです。

前日やり残した根室本線完乗へ導いてくれる列車は、滝川(たきかわ)行きの快速「狩勝」。
往年の急行列車の名を冠した割に、実態は単行のワンマンディーゼルカーでした(苦笑)。

GW後半の天気は下り坂、という予報通りのぐずついた(でも幻想的な)車窓風景を、
座席にあぶれた僕は車両後部のデッキから眺めていました。

すると。さっきからたまにデッキに来てはニンテンドー3DSを手に
「あー、失敗」「今度は上手く撮れた」とか言ってる男のコが。
カメラも付いてるのそれ!なに撮ってるん?と声をかけてみると、
「キレイな景色と、あと踏切」だそう。

なんでピンポイントで「踏切」やねん(笑)。
絶えず撮ったり消したり、付属のペンで画面にラクガキしたり。
あんなぁ、そんな液晶画面ばっかり見てたら目ぇ悪なるで。
…とかお節介な忠告しても全然聞いてねぇ(笑)。

客室にいるお母さんと富良野のおばあちゃん家まで行くんだそう。
富良野が近付く頃にはすっかり打ち解けたのか、懐に入ってくる。愛いヤツめ。

11:34、富良野駅。富良野線に乗り換えるという男のコとはここでお別れ。
まだ赤ちゃんも抱えたお母さんが「相手をして下さって」と丁寧にお礼まで…(泣)。
いやこちらこそめちゃ楽しかったんですよ、と非常に名残惜しくさよならしました。

富良野からは未乗区間。
有数の炭鉱地帯で、往時は日本一の貨物取り扱い量を誇ったという赤平(あかびら)駅。
広大な構内と、無数の側線の跡がかつての栄華を偲ばせます。
ちなみに、「水曜どうでしょう」のミスターはこちらのご出身だとか。

12:35、滝川に到着。道内最長路線・根室本線、完乗です。
行程の都合で3回に分けた細切れ乗車になってしまったのが心残り。
滝川~根室までの全線直通運転の列車は現在1本もありませんが、
釧路まで8時間2分かけて通しで運行される、列車番号「2429D」という
運転時間日本最長の普通列車があるそうなので、
次回はそれに挑戦してみるのも面白いかな、と思いました。
(つづく)
撮影日:2012年5月3日
カメラ:Nikon D3S + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

★旅メモ(つぶやきレベルの備忘録)
2012年5月3日(木)
フリーパスの旅4日目。
調整日としてスケジュールに余裕を持たせておいた。
毎朝5時6時起きが続いてるし、石勝線夕張支線もいまだ復活せず
無理をする必要もなくなったので帯広出発は9:20発の
快速「狩勝」と前夜に決め、惰眠を貪った。

帯広駅。
雨こそ降ってないものの、予報通り天気は下り坂に向かっているようだ。

帯広駅前風景。
ここから目に入るホテル以外にもたくさんあるので泊まる場所には事欠かない。

時刻表によると釧路5:45発の2522Dが
帯広から3430D快速「狩勝」となるようで、既に満席だった。
この状況で仮に座る場所があっても車窓撮影など憚れるので後部デッキで立つ。
北海道の車両は防寒仕様で客室とデッキが明確に分かれており、
車内では静音モードにしてるとはいえシャッター音の気兼ねが要らなくてイイ。

発車して2駅目の西帯広でいきなり数分間の
特急「スーパーおおぞら」1号との交換待ちを強いられる。けしからん。
…って、初日僕が乗った便だ。こんな犠牲を強いてたとは、ゴメン…。

9:33、最初の停車駅・芽室(めむろ)。
車内アナウンスでも「根室」と聞き間違うので、
根室へ行きたいんだけど地理に不安が、という方はくれぐれもご注意を!

上芽室信号場通過。後方展望しか利かないので気付くのが遅れたが、
2421Dかな?タラコ色の単行列車を待たせてたみたい。

9:56、2つ目の停車駅・十勝清水(とかちしみず)。
北海道ではホームと駅舎がエラく離れてる駅を結構見たが、どういう理由??
クルマとか停まってるし。

10:05、3つ目の停車駅・新得(しんとく)。
特急「スーパーとかち」1号との交換待ちで7分停車。が、特急は数分遅れてた。

新得を経ち、今回の旅3度目の狩勝峠越え。
前回の記事の本編9枚目とほぼ同じ地点の写真だが、天気のせいで霞み過ぎ。

ブリザード避けか何かの衝立のある区間も、行く手が消失してる鉄橋みたいな様相。
初めての狩勝峠越えがこんなじゃなくてよかったなぁ。

10:54の幾寅(いくとら)停車を経て、金山ダムの畔を通過。
前日の夕暮れ時と表情がまた全然違う。

11:23、山部(やまべ)駅で列車交換。

布部(ぬのべ)駅通過。
ドラマ『北の国から』の記念すべき第一話に登場した駅だそうだ。見てないが。

11:34、富良野駅。ほとんどの乗客が下車か富良野線に乗り換えた。
前日は駅舎を見るヒマがなかったので11:40の発車まで駅前に出てみる。

『北海道の「へその町」富良野市 北海へそ祭りでの図腹人形』
富良野の位置が北海道の「へそ」らしいんだけど。

富良野から車内が空いたのでボックス席へ。
富良野を発ってすぐ、空知(そらち)川を渡る。

野花南(のかなん)駅通過。

12:07停車の芦別(あしべつ)、そして12:21、赤平。
共に石炭輸送の名残りの広い構内を持つ駅で、この赤平にはホッパーらしき遺構も。

赤平は部活の学生さんとか、乗客の乗降も多かった。

12:35、函館本線と接する根室本線の起点・滝川に到着。

今回までで乗車済みの区間(赤線の部分)。
「乗りつぶしオンライン」にて作成。