2012-05-03 #3 小樽 〔北海道〕
06 21, 2012 | デンシャ旅 -北海道(JR)
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2012年5月3日、GW北海道・フリーパスの旅4日目。
函館本線・銭函駅のすぐ先が小樽(おたる)。
唯一、時間に余裕のある一日でもあるし、せっかくなので「観光」してみます。

うわー、ホンマに観光地の駅前風景やなぁ。
いつものごとく何のリサーチもしてないのでテキトーに歩きはじめます。

小樽といえばこの風景、ってぐらい色んなメディアで目にする小樽運河に突き当たりました。
…あれ!?正直に言うと全然感動しない(苦笑)。
人だらけだとか賑やか過ぎる周りの景観とか、何かと色々ギャップが…。

北海製罐小樽工場の倉庫。これはイイ。

旧日本郵船小樽支店。なるほど。

土産物のお店などが建ち並ぶ堺町本通りも、商魂と人や車の多さにちょっと辟易するものの、
佇まいは素晴らしいものが。地元京都を観光客として訪れたらこんな感覚なんだろうか。

だいぶ目が慣れてきた。小樽という街が何となく分かってきた気が。

それより何より。

卯建(うだつ)の油壁、そして瓦屋根!

北前船の寄港地として栄えた小樽は、ゆえに「僕の知っている」文化が根付いている街でした。

北海道に数日身を置いただけで、こんなにも瓦屋根が恋しくなっている自分に驚きました。
それほどまでに「内地」の瓦屋根の文化が染み付いていることを思い知らされました。
だから多分、小樽は半分ぐらい「北海道」じゃないんですきっと。
もちろん小樽は気に入りましたが、北海道全域を周る旅をしてるんだったら
せっかくなら小樽や以前訪れた函館みたいな内地の影響の強い土地以外を
観光すべきだったかな、ともちょっと思ったり、色々考えさせられたひと時でした。
(つづく)
撮影日:2012年5月3日
カメラ:Nikon D3S + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

★旅メモ(つぶやきレベルの備忘録)

銭函から15:20、函館本線上り3440M、
区間快速「いしかりライナー」に乗車。

銭函~小樽築港(おたるちっこう)間は海沿いを走る。

15:39、小樽着。

小樽運河の脇にある、運河プラザ(小樽観光協会)。明治時代の倉庫。

運河プラザ入り口脇の消防犬「ぶん公」の像。
昭和初期に消防本部で飼われ、消防車に乗って一緒に出動するなど
おちゃめな愛された犬だったんだそう。

旧大家倉庫。石川県出身の海産商・大家七平によって建てられたんだそう。
以下、本編で取り上げた建築物を中心に。

北海製罐小樽工場第3倉庫。大正時代の建築。

案内板にも昭和初期の写真に現在と同じ姿で写っている。
運河が半分ほど埋められて道路になってるのは残念だ。

小樽の桜も花盛りだった。

旧早川支店。
新潟出身の川又健一郎が、お茶や文房具を商う早川商店からの
暖簾分けで開設、後に川又商店と改称。現在は雑貨屋さん。

京町屋みたいに奥行きのある様式だが、母屋の部分が贅を尽くした建築で圧巻。

洋館も多い。昭和8年建築の小樽商工会議所。
鳥避けか工事のためか、ネットに覆われてた。

旧三井銀行小樽支店。昭和2年建築。

旧名取高三郎商店。明治39年築。現在は小樽大正硝子館。

明治26年築の旧第百十三国立銀行小樽支店。
現在はオルゴールのお店。

明治40年築、旧北海雑穀株式会社。
現在はガラス工芸品を扱うお店に。

小樽運河、定番のアングルで。
午後6時ちかくになり、ついに雨も落ちてきて人波も消えるとそれなりに情緒も。
こうして記事にするためにネットで色々調べてたら、
僕の好きな小説家、京極夏彦さんはここ小樽のご出身だった!