2012-05-03 #4 END 手宮線と小樽駅 〔北海道〕
06 22, 2012 | デンシャ旅 -北海道(JR)
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2012年5月3日、GW北海道・フリーパスの旅4日目最終回。
小樽の街で、廃線跡を見つけました。

明治13年、北海道で最初に開通し、昭和60年に廃止になった手宮線(てみやせん)。

小樽駅前から東(運河方面)に中央通りを歩くと、途中に現れるのがその廃線跡。

中央通り付近は遊歩道として整備されていましたが、
場所によってはこんな風に朽ちるがままだったり、立ち入れない区間も。

踏み切り。

踏み切りに関する当時の注意書きも残ってるんですが、朽ち果てて判読は困難。
冬季に「敷板がないので車輌(馬そりを除く)は通行できません」と何とか読めました。
馬そり、というところに北海道と時代を感じます。

最後は、このGW直前の4月25日(僕の誕生日だ!)に改修工事が終わり、
新装成った小樽駅にもう少しだけ触れておきます。
上野駅をモチーフに、明治36年に開業した風格のある駅舎です。

駅舎の窓には、イカ釣り船か、ってぐらい無数のランプが配されてますが、
灯りの映える時間帯になるとなかなかの雰囲気。

4番ホームは名物の「裕次郎ホーム」ということらしいですが、
どういうワケかここだけ人の姿がなく、逆に何か怖かったです(苦笑)。

駅前には、わけあって家族を残し小樽から釧路へ単身旅立つ日のことをうたった
石川啄木の歌碑がありました。
(翌日の旅につづく)
撮影日:2012年5月3日
カメラ:Nikon D3S + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

★旅メモ(つぶやきレベルの備忘録)

手宮線跡は小樽駅到着直前の函館本線からも見えた。
リサーチしてないのであんな広範囲に残ってると知らず、
この時も何だかよく分からずとりあえず撮ったんだけど。

場所によっては線路が無くなってる部分もあった。

この線路の先、手宮線北端の終点・手宮駅跡には機関庫や転車台、
車輌などが保存されている小樽市総合博物館があったのに行ってない。
携行してたレールウェイマップルにも載ってたのに、気付かなかった。
もう最近は何か、出会えなかったものには縁がなかったんだ、
と思うようにしてる(泣きながら)。

夕暮れ時の小樽駅。

ホームにもランプが。

年季の入った手歯止(留置車輌の車輪に噛ませる車止め器具)入れ。

改札口付近の様子。
さすが道内有数の観光地だけあって乗客の往来が激しい。
さらに駅舎内の、道内初上陸というバーガーキングには長蛇の列だった。

明治から1965年頃まで列車到着を知らせるために使用された「むかい鐘」。

僕の被写体にしかなってなかった裕次郎さん等身大パネル。
「1978.5.15 石原裕次郎この場に立つ」とあるが、
ウチの親の世代ぐらいのヒーローだもんなぁ、ピンとこない。
(身長)182cmか。僕より12cm高いんや。

さて、ホントはこのまま小樽に泊まって
翌日そのまま函館本線の旅を続けたかったんだけど、
さすがGW後半、宿がまったく押さえられず、札幌に引き返す(泣)。
18:34発の下り3970M、快速「エアポート」190号に乗車。
指定席「Uシート」(300円)を小樽駅でお願いした。
今回のフリーパスだと追加料金は不要なのだ。
19:06、札幌着。

北海道入りした日にお世話になった、札幌在住のuoさんが
この日も時間の都合をつけて夜、ご一緒して下さった。
何と!晩ご飯もご馳走になった上に、クルマで旭山記念公園へ案内いただいて
札幌の夜景まで堪能させて下さった(感無量)。ホントにありがとうございました。
この時uoさんがおっしゃった「札幌が大好き」という言葉がすごく印象に残った。
やっぱ、ふるさとを愛する気持ちって尊いなぁ、って
大震災のあとの今だからこそ余計強く感じる。
この日は札幌に当宿。

今回までで乗車済みの区間(赤線の部分)。
「乗りつぶしオンライン」にて作成。