2012-05-05 #4 母恋駅と地球岬 〔北海道〕
07 08, 2012 | デンシャ旅 -北海道(JR)
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2012年5月5日、GW北海道・フリーパスの旅6日目。
室蘭本線の室蘭駅は、妙なことに東室蘭から分岐する短い支線の終端にあります。
その支線の途中でちょっと寄り道。

訪れたのは母恋(ぼこい)駅。駅弁「母恋めし」や入場券の人気が高いみたいですが。

今年(2012年)開駅75周年を迎えるという古い駅舎に魅かれての途中下車。

委託の方ですが窓口に人もいらっしゃって、
手書きの列車案内が掲げられてたりする温かみのある駅でした。

その母恋駅の2.5kmほど南にあるのが地球岬(チキウ岬)。

旅の予定になかったのに、駅で近いと聞いて急遽タクシーで馳せ参じてみました。

雨も上がって眺めも気持ちイイ~。やっぱ「観光」もイイもんですなぁ(笑)。
(つづく)
撮影日:2012年5月5日
カメラ:Nikon D3S + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

★旅メモ(つぶやきレベルの備忘録)

記事の構成上、いきなり母恋に寄ったようなことにしてしまってるが
実際は東室蘭10:49発の4470Dで室蘭まで一度支線を乗り通している。
室蘭から折り返しの4463Dで11:15、母恋へ。

本編最初の写真の駅ベンチ。

母恋駅前風景。中央の通りが地球岬へ至る道。

駅舎内、「母恋駅開駅75周年」とある。
Wikiなどのデータでは「開業」は1935(昭和10)年となっている。

駅舎はコミュニティスペースも兼ねているようで、
一画では「母恋めし」をはじめとする名産品の販売も。

僕が手にしたのを最後に「母恋めし」が売切れてしまった(笑)。
クルマで来て買って帰る人もいたし、やっぱ人気なんだな。

長万部の「かにめし」で味をしめて、機会があれば名物に
とりあえず触れてみようと思ったのだ。

ホッキ貝を使った握りメシがメインで、美味しかったけど量は物足りなかった。
バックパックに詰め込んでたので容器がひしゃげてる。

駅横の喫煙スペースで出会ったおじいさん。
山菜を採りに来られたそうだがそれ以外のことは
歯がないのでよく聞き取れなかった(苦笑)。
特急などでの移動ばかりの旅なので
今回の旅は土地の方との触れ合いが驚くほど少なかったが、
そもそも北海道の人は開拓者魂のようなものに由来するのか、
異邦人に対して特別に興味や警戒心を抱く様子が感じられない。
全国から集まる観光客に慣れてるのもあるかもしれないけど、これはちょっと、
地元京都はもとより、いままで旅した土地では味わったことのない感覚だった。
このおじいさんにしたって、次の列車まで暇を持て余していたから
話しかけて下さった感じで、僕がどこから来た何者かさえ特に気にしてないようだった。

それはともかく、この看板を見たのがいけなかった。
ホントにいつも何もリサーチせずに旅する僕が
地球岬の最寄り駅なのか!と気付いてしまったのだ。

駅の方にお聞きすると、頑張れば歩いて行けない距離ではないらしいが、
気付いた時にはそれだけの時間がなく、止むを得ずタクシーで往復。
1,500円もかからなかった。

駐車場から上がって行くとその先に展望台。

展望台からの眺め。
いまや万城目学さんの本の表紙絵などで有名な石居麻耶さんの、
2005年発表の画集で目にした、ここから描かれたイラストが
僕の中では強く印象に残っていて、それが僕を
地球岬へと向かわせる原動力となっていたのだと思う。
(そのイラストは現在「わたしをさがして」という本の表紙にもなっている)

展望台の「幸福の鐘」。

展望台から振り向くとコンビナートや工場の建ち並ぶ
室蘭の街が俯瞰できて、なおさら来てみてよかったと思った。