12-08-14 #4 松浦鉄道 蔵宿駅 〔佐賀県〕
09 11, 2012 | 松浦鉄道
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2012年8月14日、お盆の旅3日目の松浦鉄道。
いつデンシャが止まるやもしれない大雨の中、あと少しで完乗だというのに
蔵宿(ぞうしゅく)駅で降りてしまいました。

いつ失くなっても不思議じゃない、松浦鉄道に唯一残る古い木造駅舎。
僕の松浦鉄道訪問のモチベーションの9割方を占めていたその駅舎の姿を目のあたりにして、
やっぱり1秒でも早く降りたくなってしまった、というべきでしょうか。

1898(明治31)年に伊万里鉄道が開業した、
松浦鉄道で最も歴史の古い有田~伊万里間にある駅。

伊万里鉄道と九州鉄道の合併を経て国有化されてのち1913年(大正2)年に改築され、
以後ほぼ当時のままの姿を松浦鉄道の駅となったいまも留めている貴重な存在です。

鉄製の改札ラッチは国鉄時代のものでしょうか。
いずれにせよ、ながらく無人駅だそうで、ここに立つ駅員さんの姿はありません。

駅舎内から駅前を。赤ポストが駅舎側にないのが珍しい気がします。

駅の風情と裏腹に、周囲は割と今風の民家が建て込んでいて、
なおさらこの駅舎が建て替えられずに残ってるのが不思議です。
雨には参りましたが、10:35に着いてから11:08に去るまで
この駅舎を独り占めできた幸せな時間を僕は忘れません。
…とかキレイに締めようと思ったんですが、伊万里駅で見かけた立て看板によれば、
今年の4月~6月にかけてこの蔵宿駅などで下半身を露出する男が出没、
不審者を目撃したらすぐに110番通報を、とのこと。
誰じゃゴルァー!しょーもないことすなアホンダラぁ!>犯人
…って、この時の僕がまさか通報されてたりして!?
(つづく)
撮影日:2012年8月14日
カメラ:Nikon D3S + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
