2010-11-22 #1 JR只見線 〔福島県〕
11 14, 2012 | デンシャ旅 -東北(JR)
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2年前の2010年11月22日(月)、晩秋の東北旅2日目。
まだ夜明け前の会津若松から、JR只見線(ただみせん)へ。
只見線はこの翌年、2011年7月の新潟・福島豪雨で甚大な被害に見舞われ、
2012年11月現在も会津川口~只見間が不通となっています。
不謹慎かもしれませんが、いつも間の悪い僕としては珍しく
何かヒドイことが起こる前に訪問できていた稀有な例です(苦笑)。

風景の美しさや秘境駅で人気の高い只見線ですが、非常に運転本数が少なく、
このとき会津若松から明るい内に乗り通せるのは5:59発の始発列車しかありませんでした。

6:37ごろ、上り列車との行き違い待ちで会津坂下(あいづばんげ)駅に停車。
ようやく明るくなりましたが霧がすごい。

只見線では数少ない有人駅の会津坂下駅。大正15年開業。

会津若松行きの上り列車が到着、学生さんたちが次々と車両に吸い込まれていきます。

タブレット交換。単線で行き違うための通行手形のようなものです。
この「儀式」も今年2012年に廃止(JR線では最後の路線だった)となってしまったそうで、
いま思えばこれをここで見ておくことができたのはラッキーでした。

駅間でタブレットをやり取りする装置(通票閉塞機)がホームに。
これはもうこの時すでに使われていなかった展示/イベント用のものらしいです。

上り列車が去ると構内踏切用の階段を手動でオープン(笑)。
駅員さんたちがひとつひとつ手作業で丁寧に運行業務を担う、
ある意味豊かで幸せな時代の鉄道風景がこのときの只見線には残っていました。
(つづく)
撮影日:2010年11月22日
カメラ:Nikon D700 + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
