2012-11-25 #4 JR気仙沼線 BRT代行バス 〔宮城県〕
01 09, 2013 | デンシャ旅 -東北(JR)
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2012年11月25日、東北被災路線を巡る旅最終日。
大船渡線で辿り着いた気仙沼からは、宮城県内を石巻方面へ南下するJR気仙沼線へ。
ただ大部分が激しく被災したため、BRT(バス高速輸送システム)方式による
代行バスでほとんどの区間を走り抜けることになります。

8月に本格運用が始まったと聞いていたBRTですが、時間帯なのか何なのか、
大船渡線から乗り継ぐ人も地元の方らしき乗客もほとんど見受けられず。

気仙沼駅を出たバスは街の中心部へ。ちょっとした渋滞にもハマり、
ラッシュ時の定時運行の問題など少し気になったりも。

渋滞を抜け海の方へ降りて行くと、途端に瓦礫の山などが見え始め…。




やがてバスは道路をそれて、バス一台分の幅の専用道へと入りました。

もしかして、という予感はこの光景を目にして確信に。
バス停など整備されていますが、これはまぎれもなく鉄道の駅。
この道は、気仙沼線の線路跡を舗装してつくられた専用道だったのです。
愚鈍な僕はここで初めて、ただの代行バスとは違う「BRT」の真の姿を知りました…。

跨線橋、ホーム、撮り逃しましたが「陸前階上(りくぜんはしかみ)」の駅名標も残る、
とても切ない光景でした。

その先で専用道はひとまず終わっていましたが、不通区間の約6割を専用道に整備、
という計画だそうなので、現在はもっと延伸されているかもしれません。

再び道路に戻り、悲しいくらいキレイな海と線路のない路盤を横目にバスは進みます。

ほんの短い区間でしたが、残存する線路を目にした時は本当に嬉しかったです。

本吉(もとよし)駅に到着。ここで運転手さんの交替のため数分停車というのでバスの外へ。

この駅は海から離れた高台にあるため直接被災してはいませんが、
いくら待ってもデンシャがやってくることはありません…。

ここも専用道に整備するんでしょうか。断ち切られた線路、そして気仙沼線の行く末は…。
(つづく)
撮影日:2012年11月25日
カメラ:Nikon D3s + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
