13-05-05 #15 END 地鉄本線/不二越線 稲荷町駅 〔富山県〕
06 25, 2013 | 富山地方鉄道
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2013年5月5日(日)、GWの地鉄再訪駅めぐり旅・最終回。
最後の途中下車駅は地鉄本線と不二越線(ふじこしせん)の分岐駅、稲荷町(いなりまち)。再訪。
大正3年、富山軽便鉄道の駅として開業、昭和6年には富山電鉄が路線を併設、共同使用駅に。

3面あるホームと駅舎は地下道で結ばれています。

駅舎を含め、5年前と変わらぬ駅の姿を確認しに来たのもあったんですが、駅前のショッピングセンターで翌日のための買い物をしておこうかなと(笑)。ペットボトル飲料にしたって自販機で150円のものが90円前後で買えるんですから、旅費をちょっとでも浮かせたい僕のような貧民トリッパーにはこうした商業施設はありがたい存在です。大抵は駅から遠い幹線道路沿いにあったりするので、駅前だとなおさら。

買い物を済ませ、再び稲荷町駅ホームへ。都合3日間お世話になった地鉄の、僕にとってこれがラストトレイン。カボチャ色(あんま好きじゃないんだけど・苦笑)の地鉄オリジナル車両でした。

電鉄富山駅に到着。地鉄再訪駅めぐり旅もこれにて幕。

あ、この写真、気に入ってたのに織り込み損ねたので最後に載せときます(汗)。
立山線・千垣~有峰口間、千垣橋梁からの眺め。

そんなワケで、初日の路面電車を除いて2日間合計で39駅、連日スタート&ゴール駅の電鉄富山も含めると40駅訪問することができました。これで5年前とあわせて、地鉄の、それも古い駅舎のある駅はほぼ訪問が叶ったと思います。
ただ、たった一つだけとてつもなく大きな心残りが…。それは、立山線・五百石駅。2011年3月に100年近い歴史を誇る駅舎がもうまったくの別物に建て替わってしまっていたのです。それまでに訪れておかなかった自分を呪いながら、訪問リストから外すよりありませんでした。

わずか5年の間にもいくつか消えたとはいえ、まだまだ地鉄は古く素晴らしい駅舎の宝庫です。これほど多様で歴史的な経緯にも富む古駅舎群を擁する鉄道は本当に貴重な存在で、世界遺産になってもいいぐらいだと思うほどですが、それこそそうしたお墨付きや保全義務でも与えられない限り、変化を止めることはできず僕の思いはノスタルジーのままなんでしょう。
まぁいつか消えてしまう儚さを感じるからこそ追い求めたくなるとも言えるので、僕はまたこの先も地鉄を訪れることになるハズです。
ともあれ、いつにも増して冗長な、中には毎度古い駅舎しか出てこず業を煮やして見るのをやめた方もおられるかもしれませんが、最後までお付き合いいただいた方には本当に、心より厚くお礼申し上げます。
(おわり …ですが、今回の旅の最終日につづく)
撮影日:2013年5月5日
カメラ:Nikon D3s + Nikon Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR (2、6枚目)
