12-07-14 #07 JR磐越西線 〔新潟県~福島県〕
07 21, 2013 | デンシャ旅 -東北(JR)
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2012年7月14日(土)、昨年7月3連休の蔵出し旅行記。
初日第7回目は、新津駅からJR磐越西線(ばんえつさいせん)へ。
福島県の郡山(こおりやま)を起点に会津若松、喜多方(きたかた)を経て新潟県の新津までを結ぶ路線で、この時点で既に郡山~喜多方間は乗車済みでしたが、この日3つ目の未乗路線という意気込みで終点の新津側から乗り通します。

新津16:09発の会津若松行き普通列車に乗車。新津からしばらく五泉(ごせん)駅までは住宅地の続く生活路線の様相で地元の乗客で混雑もしていましたが、その先は阿賀野川に沿って走るイイ感じのローカル線の風情に。

17:09頃、津川(つがわ)駅。列車の行き違い待ちで10分停車というので駅前へ。大正2年、信越線支線だった時代に開業した駅だそうですが、駅舎は近年に建て替えられてるみたいです。

妙に浮き足立った雰囲気が漂っているのでおかしいと思ったら、理由はコレでした。「SLばんえつ物語」号。4~11月の休日などに新潟~会津若松間を1往復しているジョイフルトレインです。

存在意義を否定したりはしませんが、僕自身は観光列車の類は客層や周囲の喧騒が好きになれず興味もないため、この磐越西線の名物も全然アタマになかったんですが(苦笑)、旅のいいアクセントにはなりました。

SLはなかなかの盛況ぶりでしたが、こちらの普通列車は僕を含めて数名の乗客と空気、窓から入ってきた虫などを運んでいるような状況。

でも気兼ねなく好きな時にシャッターが切れるし、座席は選び放題だし、そんな状況こそが僕のデンシャ旅の至福の時間。

ローカル線の「未来」を考えると決していい状態ではなく路線が消えればこんな旅も不可能なワケで、いつもジレンマを感じるんですが。

それにしても美しい車窓風景。最初は「よくもこんな恥ずかしい…」と赤面した磐越西線の愛称「森と水とロマンの鉄道」も、ずっと眺め続けるうちに「アリかな」と思えてくるほどです。

列車は福島県へと入り、撮影名所でもある、明治時代に架けられた一ノ戸川橋梁(いちのとがわきょうりょう)を渡って喜多方へ。

会津盆地へと降りてきました。

次第に存在感を増す磐梯山(ばんだいさん)。

V字型のスイッチバック形状の会津若松駅へ、これから乗り換える郡山行きのデンシャと同時に滑り込み、19:00、会津若松駅に到着。
(つづく)
撮影日:2012年7月14日
カメラ:Nikon D3s + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
