10-09-04 #02 養老鉄道 〔三重県~岐阜県〕
09 14, 2013 | 養老鉄道
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2010年9月4日(土)、3年前の蔵出し近県私鉄散歩旅。
三重県の桑名(くわな)から岐阜県の大垣(おおがき)を経て揖斐(いび)までを結ぶ、養老鉄道を訪問。
ルーツは、そもそも養老鉄道という名の大正2年開業の私鉄で、その後、経営主体が数回変わるほど合併・分離を繰り返し、近年は長らく近鉄(近畿日本鉄道)の路線の一つであり続けましたが、2007年、採算難から経営分離され、再び養老鉄道の名で再出発、という数奇な経緯を持つ鉄道です。実態は近鉄の完全子会社で、線路などのインフラと車両は近鉄が保有。

土休日に販売されている「養老線休日フリーきっぷ(1,000円)」を買って、桑名駅から早くも2駅先の下深谷(しもふかや)駅で降りてみました。

下深谷駅舎。大正10年、初代の養老鉄道の駅として開業。改装されているものの、古い駅舎の趣きが感じられたので立ち寄ってみたというワケです。

駅名標は、帯の色使いが異なるだけで近鉄時代のデザインが踏襲されてます。

また2駅進んで、多度(たど)駅。乗務員の交代などがあるためか、しばらく停車。

駅舎を見に外にも出てみました。ここは大正8年開業の駅ですが、駅舎は近年建て替えられたもののようです。

信仰の山・多度山に鎮座する多度神社の門前駅だそうで、駅舎の意匠も(好みは別として)うなずけますが、それより駅前風景がイイ感じで、ここは時間を割いて散策すべきだった…。

とりあえず先に進みました。車内は、偶然乗り合わせた顔見知りのお客さん同士の会話が始まるような、完全に生活路線の雰囲気。

多度から先は岐阜県。養老山脈の麓を単線でのんびり走って行きます。

行き違った、近鉄のかつての名車「ラビットカー」の唯一の現存車両(だそうですが、僕は初めてお目にかかるのでよく分かりません)を見送り、僕の養老鉄道一番のお目当ての駅で下車。
(つづく)
撮影日:2010年9月4日
カメラ:Nikon D700 + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
