2013-09-22 #01 JR花輪線 〔岩手県〕
10 22, 2013 | デンシャ旅 -東北(JR)
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2013年9月22日(日)。
みちのく9月の三連休旅二日目は、今年1月14日に体調不良と大雪で諦めた旅の続きを、ここ盛岡から始めます。すなわち、リベンジ旅。あの日挑もうとしていたのは、岩手と秋田を結ぶJR花輪線(はなわせん)でした。
自分でも粘着質だと思いますが(苦笑)、こだわるのは一応ワケがあって、2007年から足かけ6年続けてきた僕のデンシャ旅において、JR線でまだ一歩も足を踏み入れていない路線はこの花輪線だけなのです。震災の影響で実質乗れない未乗区間を残した路線もあり、「100パーセントの」JR全線完乗の夢は現状では幻ですけど、一つの区切りにはなるということで、僕の中では重要な意味合いを持つ旅だったのです。

そんなターニングポイントを急な風邪でパーにした1月の僕もアホでしたが、この日もやらかしました。朝6:55発の列車に危うく乗り損ねるところだったんです。というのも、花輪線の乗り場だけが他のJR線とは離れていてたことをうっかり忘れていたからなのでした。これを逃すと次の便は9:46という、花輪線はとても運転本数の少ない路線。これは飛び乗る直前に辛うじて撮った一枚です(駆け込み乗車はやめましょう)。

盛岡以北の、かつての東北本線が三セク転換された「IGRいわて銀河鉄道」の路線を好摩(こうま)駅まで進みます。
JR花輪線の起点は、ここ好摩。花輪線の列車はIGRの路線を経由して盛岡駅を発着しているため、盛岡駅の乗り場も他のJR線とは別(IGRの乗り場)なのです。

7:21着/発の好摩駅を過ぎると、西へ分岐する形でいよいよ花輪線の旅が始まります。起点駅の好摩への表敬訪問が果たせなかったのは心残り。

でも、標高2,038mの岩手山がキレイな山容を露わにして出迎えてくれました。

何度か訪れている岩手で、こんなにクッキリした岩手山を見れたのは初めてかも。前日同様、この日も好天に恵まれそうな気配です。

全線単線・非電化の花輪線。大正時代、岩手と秋田(当時は私鉄の秋田鉄道)の双方から延びて昭和初期に繋がった、奥羽山脈を横断する路線の一つです。

まだ始まったばかりの花輪線の旅は、田園風景の中をのんびり行きます。

7時半頃、最初の列車行き違い可能駅、大更(おおぶけ)に到着。

7:37の発車まで数分の列車行き違い待ち時間を利用して、大更駅舎を見に駅前へ。なかなかイイ駅舎。
大正11年、岩手側で最初に開通した区間の花輪線の駅として開業。昭和47年まではここから松尾鉱業鉄道という私鉄も延びていたそうです。
(つづく)
撮影日:2013年9月22日
カメラ:Nikon D3s + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
