2013-09-22 #03 鹿角花輪 〔秋田県〕
10 24, 2013 | デンシャ旅 -東北(JR)
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2013年9月22日(日)、みちのく9月の三連休旅二日目・第3回。
JR花輪線の旅、盛岡からたっぷり2時間、鹿角花輪(かづのはなわ)駅までやって来ました。ここで途中下車したのは、花輪線を訪問したら絶対行きたい!と思っていた場所の最寄り駅だからなのでした。

駅前風景。

ロータリーの真ん中に、「陸中花輪駅」開業50周年記念のSL動輪。昭和48年に設置されたもので、その50年前というと1923年=大正12年。開業当時は私鉄の秋田鉄道の駅で、昭和9年の同鉄道買収・国有化で国鉄花輪線の駅に、昭和62年の民営化と平成7年の駅名改称を経て現在はJR鹿角花輪駅に、と設置後40年の間にも変化がありました。

それはそうと、まずは駅脇の観光案内所で情報収集。僕が行きたいと思っている場所へはお昼前に出るバスを待った方がイイみたいで、見どころの多い町だし何とレンタサイクルが無料だというので先に花輪の町を散策することにしました。「花輪まちなか観光マップ」もいただいて出発。

観光案内所の向かいに運送会社だったというこんな建物があったり、もういきなりイイ感じ。期待が持てます。

同様の看板建築の商店なんかも。いいぞ鹿角花輪。

駅前通りの突き当たりにアーケード商店街。

そこから少し横道に逸れて進むと、垂涎の木造建築物が。

大正5年に大正天皇御大礼記念として建てられたという、鹿角郡公会堂。現在は民族資料館。

山手の小路には社寺仏閣が並ぶ一角も。柱の彫刻がなかなか見事な長年寺。

こちらは山門が特徴的な恩徳寺。どちらのお寺にも戊辰戦争で戦死した南部藩士が葬られているんだとか。

町の通りのところどころで見かけたこんなスペース。何だろうと立ち寄ってみると…。

「おせど」と呼ばれる共同井戸だそうで、心地良い水音と共に湧き出る清水を誰でも利用できるようになっています。

写真を撮っていると、「手袋を洗いに」と向かいのお店の方が(笑)。上段は飲用、その下が何かを冷やしたり、一番下が洗い物、と用途によって水槽が分けられてるんだそうです。何かイイですよねぇ、生活の中にこんな場所がフツーにあるって。

こちらは何か雰囲気モノの写真っぽいですけど、次の写真をご覧下さい。

同じ場所にかつてこんな素晴らしい校舎が建ってたそうなんです。左右の門柱と県指定天然記念物というシダレカツラはそのままですが、肝心の校舎は現在、道の駅みたいな「鹿角観光ふるさと館 あんとらあ」というのに建て替わってます。これは残して欲しかったなぁ…。
(つづく)
撮影日:2013年9月22日
カメラ:Nikon D3s + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
