2013-09-22 #06 花の湯 そしてさよなら花輪 〔秋田県〕
10 28, 2013 | デンシャ旅 -東北(JR)
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2013年9月22日(日)、みちのく9月の三連休旅二日目・第6回。
本命の訪問先がガッカリで予定より早く鹿角花輪駅前に戻ってしまい、余った時間でまた花輪の町をぶらっと歩いてみることに。さっきバスの中から見かけたイカす建物を、確かこの辺だったと探してみると、あった!

何だろコレ渋いなぁ、と夢中で写真を撮ってると、背後からチャリンコのおっちゃんに話しかけられました。
「これ風呂屋。どっから来たの?京都!」
通りすがりの話し好きな人かと思ったら何と、こちらのお風呂屋さん「花の湯」のご主人でした(笑)。見せたいものがあるから入って、とおっしゃるので、思ってもみなかった展開に戸惑いながらもお言葉に甘えてお邪魔させていただきます。

ホントにお風呂屋さん。うわ、中もシブっ!

で、ご主人は奥から何やら引っぱりだして来て僕の前にちょっと誇らしげに掲げました。何でも、天保7年(江戸時代)の風呂免許状だそう。

見せたいものというのはこれだったようです。図書館で調べたというメモを手に熱心に説明して下さいます。創業180年近いということになりますから、確かにスゴイことです。

でも僕自身は、こんな味のあるお風呂屋さんに思いがけず招き入れていただいたことだけで十分満足(笑)。

こんな傘立て(なのか?)とかサイコー!

浴槽への入り口も木枠の妙に狭い開き戸とか、たまらん味わい深さです。

まだ営業時間前の、年季の入った浴槽も拝見させていただきました。

ご主人の見せたいものと僕の見たいものは違ったかもしれませんが(苦笑)、とても幸せなひと時を過ごさせていただきました。何より、あなたにお会いできたことが嬉しかったです。本当にありがとうございました。

これからもお元気で、末永く営業を続けられることをお祈りしてます。今度はぜひ、お風呂に入りに来たいな。

こちらの、観光案内所の方にも色々相談に乗っていただいたり鉱山訪問の愚痴を聞いていただいたり(苦笑)、本当にお世話になりました。本命の訪問先はガッカリでしたが、花輪の町は思いがけず素晴らしい思い出がいっぱいの忘れられない場所になりました。

気付けはもう14時半、朝9時に到着してからまさかここで5時間以上も過ごすとは思いもしませんでしたが、すっかり名残惜しさを感じつつ、再び花輪線の旅へと戻ります。
(つづく)
撮影日:2013年9月22日
カメラ:Nikon D3s + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
