2014-04-03 #04 END 江差まで鈍行旅 ついに北海道へ 〔青森県~北海道〕
05 20, 2014 | デンシャ旅 -北海道(JR)
10 Comments
2014年4月3日(木)、青春18きっぷで京都から江差まで鈍行の旅2日目、第4回。
いよいよ本州最北のターミナル駅、青森までやってきました。
ここからは16:20発のJR津軽線(つがるせん)下り339M、蟹田(かにた)行きに乗車。ついに津軽海峡を越え北海道へと渡るセクションに!

ただ、そうして函館へ至る一連の路線の総称、「津軽海峡線」の一部ではあるものの、津軽線そのものは津軽半島北端部の三厩(みんまや)駅へと続くちょっと寂しいローカル線。

途中の奥内(おくない)駅で、その三厩から来た340D列車と行き違い。

16:57、339Mの終点・蟹田駅に到着。

蟹田駅舎。津軽線の乗りつぶしに訪れたとき以来、2度目の訪問。

乗り継ぎ列車まで時間があるので、駅からすぐの浜へ。前回同様、凪いだ海。
太宰治の小説『津軽』に「蟹田つてのは、風の町だね。」という一節があり、蟹田駅ホームにもそれを刻んだ銘板が設置されてますが、どうも早合点か、またカッコつけて言ったんだ、という気がしてきました(苦笑)。

っていうか印象も前回と変わらないどうにも寂しい海で、これから青函トンネルで北海道へ渡るんだ、という高揚感もすっかりしぼんでしまったような気が…。

さて、蟹田駅に戻って17:37、海峡線下り4021M、特急「スーパー白鳥」21号に乗車。
え?いや、違うんです!ここまで来ておきながらついに鈍行旅にくじけたとかじゃないんですってば!
この先、津軽線から分岐して青函トンネルへ至る海峡線へと入るんですが、何とその海峡線は普通列車が走ってないんです。そのため、蟹田~木古内(きこない)間は乗車券のみで特急の自由席に乗れる特例が設けられ、青春18きっぷにも適用されているというワケなんです。

幸い自由席は空いていて、鈍行旅を続けてきた身には極上のプレミアム体験とでも呼びたくなるような状況で北海道へのショートトリップを満喫できる運びとなりました。ただ、うっかり眠って特例区間を乗り過ごしたりすると代金(運賃+特急料金)をキッチリ請求されるそうなのでご注意を。

来年2015年度開業(新青森~新函館間)に向け、北海道新幹線の工事が進んでいる様子がうかがえました。

車内の電光掲示板が青函トンネルに入ったことを知らせてくれます。
「ぼく、野球部に入りました!!」とか、何のメッセージやねんそれ!な表示だったりしたらビビりますけど。

25分ほどで青函トンネルを抜けると、北海道は夕闇の中でした。

18:25、特例区間のおわり、木古内(きこない)駅に到着。

このあと函館へと向かう特急「スーパー白鳥」21号を見送ります。

2年ぶりに降り立った木古内駅。新幹線駅部分もほぼ完成状態、ずいぶん変わっちゃったもんだ…。

さて、ここからはついに、というかようやく今回の旅の主題、江差線(えさしせん)です。単行のキハ40が静かにたたずんでますが、出発時間はまだ先のようです。

なので、駅の外へ。木古内駅、元々は中央部の橋上駅舎部分だけでしたが、北海道新幹線駅として生まれ変わろうとしている現在、これだけ引いても全景が収められません。

そして橋上駅舎の壁面には、この悲しい事実を告げる垂れ幕が…。

でも僕は来たんです、はるばる、惜別の情を抱いてこの江差線へ!
さぁ乗車です。木古内18:57発、江差線下り135D、函館行きに(あれ?)。

20:10、函館駅に到着。
いや、木古内~函館(正確には五稜郭)間も江差線なんですよ。若干、タイトルに偽りあり、な感じがしないでもないですけど、江差まで鈍行で行くのはウソじゃないですよ。ただ、それは明日、ということで、安くて予約の取りやすい宿があった都合で、今宵は函館にて旅を終了。
ともあれ、京都から1,414km、鈍行で2日間かけてついに北海道は函館に辿り着きました。いやー、乗り倒した。そして日本は広かった…。
(3日目、本題の江差線の旅につづく)
撮影日:2014年4月3日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
