2014-04-05 #02 京都まで帰る旅 青函連絡船 八甲田丸 〔青森県〕
06 06, 2014 | 青い森鉄道
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2014年4月5日(土)、函館から京都まで青春18きっぷで帰る旅・第2回。
9:43、青森駅に到着。どのルートで帰るにしても50分ほど待ち時間があるので、駅前から見える青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸(はっこうだまる)を見に行くことに。

ファンネル(煙突)に燦然と輝くJNR=国鉄のマーク。

青森駅には数回来てるし駅前のホテルで2度ほど泊まったこともあるのに、ここへ足を運んだのは初めて。デカいな。これが青函連絡船かぁ。

昭和39年(1964年)就航、昭和63年(1988年)の最終航行船の大役も務め、歴代の青函連絡船で現役期間が1番長かった船なんだそうです。

当時の桟橋と共に係留保存されていて、ここで列車が積み下ろしされていた光景が僕にも想像できます。

はじめは外観だけのつもりでしたが、船内も見学してみます。入場料は500円。

八甲田丸就航時、昭和30年代の青森駅前の様子。いい写真だな。

それをさらに立体というかジオラマ化したものも。何でも、かつて東京のお台場にあった「フローティングパビリオン羊蹄丸」内の「青函ワールド」という展示を移設したんだとか。

こちらはシアタースペースになっている、当時のグリーン座席。青函航路の所要時間は4時間ほどだったそうで、寝台の部屋なんかもあったそうです。

最上階(4F)はブリッジ(操舵室)。さすがに見晴らしがいい。

同じくブリッジ。右の人影は人形ですが(笑)、いまにも出港しそうな雰囲気。

甲板にも出られる…ハズなんですが、この時は強風で危険とのことで立ち入り制限が(泣)。

そして船底に近い1Fが車両甲板。

貨物車両を48両も搭載可能で、この鉄道車両を輸送できるという点が青函連絡船のキモでした。

1,600馬力のディーゼルエンジン8基が八甲田丸の心臓。鼓動を聞いてみたかったです…。

じっくり見て周るには時間が全然足りませんでしたが、青森駅へ戻ると天気は急変して吹雪に。
そして悩んでいたこの先のルートですが、往路と同じ青い森鉄道だと10:34発、JR奥羽本線なら10:37発。選んだのは…写真の青い森鉄道でした。

18きっぷ不可の区間もあるわ、来た道を引き返すだけで新鮮味はないわで、質実ともに「それはないわ」っていう選択です。何なんでしょう、この時の僕は、さながら長距離鈍行旅の修行か人体実験か、といった変にストイックなモードに入ってしまってたんですよね。多分、仕事を休んで急遽出かけた、心待ちにしながら入念に計画した旅じゃなかった妙な負い目のようなものが、そんな方向に向かわせたのかもしれません。

それで、10:34発の青い森鉄道上り570Mで青森を発った時は吹雪というかヒョウが降る荒天でしたが、途中から回復。

12:05、570M列車の終点・八戸(はちのへ)駅に到着。

3セクの青い森鉄道に18きっぷの特例で乗れるのもここ八戸まで。分かっちゃいたけど、やっぱアホやったな…。
(つづく)
撮影日:2014年4月5日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
