
2014年5月5日(月)、GWの北陸本線駅めぐり2日目・第2回。
この日3つ目、今回の旅通算21ヶ所目の訪問駅は、難読駅の動橋(いぶりはし)。所在地は石川県。

西隣の加賀温泉駅から8:19の下り227M金沢行きで8:22着。
明治30年(1897年)9月20日、官設鉄道北陸線の福井駅~小松駅間延伸時に開業。以降、今回紹介する駅の開業年月日はすべて同じです。

古本で入手した昭和47年鉄道ジャーナル社発行の「日本の駅」では昭和26年4月改築とあり、掲載写真とほぼそのままのナイスな駅舎。

加賀温泉駅に一本化されるまで、大聖寺駅と特急停車&温泉客の激しい争奪戦を繰り広げていたという当駅。現在では普通列車しか停まらない完全な無人駅に…。

駅前風景。かつてはこの右手から私鉄の北陸鉄道・山代線(やましろせん)が山代温泉へ、駅の裏手(北側)からは片山津線(かたやまづせん)が片山津温泉へと続いていたそうですが、ともに昭和46年までに廃止されました。

駅前の通りを集落の中心部へ向かうとこんな感じで、散策すると面白そうな古い町並みでしたが残念ながら時間切れ…。

22駅目、大聖寺(だいしょうじ)。
動橋から8:34の上り332M福井行きで8:41着。前日訪れた西隣の
牛ノ谷駅は福井県。

大聖寺駅。くだんの「日本の駅」によれば昭和28年5月に全面改築された際の駅舎のようです。

動橋駅とかつて特急停車&温泉客を激しく奪い合っていた当駅ですが、こちらは現在、加賀市の玄関駅ということでみどりの窓口もある有人(業務委託)駅、朝晩に一部特急停車も。

大聖寺は古九谷(こくたに=焼き物)発祥の地だそうで、そんな感じの駅の銘板が平成9年の駅開業100周年記念に設置されたようです。

駅前風景。

1番ホーム、改札口の脇には昔の駅にはよくあったらしい坪庭(?)が。

ホームに戻っても、さっき乗って来た332M福井行きがまだいます。実は特急退避(追い抜かれるのを待つこと)による8:48発車までの数分間を利用して僕は駅前にでていたのでした。

332Mを待たせて通過していく特急サンダーバード12号。
かつてこの3番線側に北陸鉄道の山中線が山中温泉/山代温泉方面へと延びていたそうですが、昭和46年に廃止。

さて、23駅目はちょっと福井県へ戻って細呂木(ほそろぎ)駅。
朝寝坊して計画から外したんですけど、諦めきれずに無理矢理ねじ込みました(苦笑)。ただ、先ほどの大聖寺駅からの上り332Mで8:57着、8:59の下り233Mで引き返すまでの2分間しか滞在時間がなく、駅舎の写真しか撮れなかったのでやはり寝坊の代償は大きかった…。

24駅目、再び石川県へ戻って小松(こまつ)駅。
細呂木駅から8:59の下り233M金沢行きで9:20着。9:31発車までの時間を利用して駅前へ。
特急も停車する小松市の玄関駅。2002年高架化された今様の駅舎(西口)。

西口の駅前風景。
小松は北陸新幹線駅となる予定で、こちら側に新幹線駅舎ができるらしいですが…。

東口の駅前には建設機械の最大手「KOMATSU」の小松製作所関連の施設が。
かつてこちらの駅前からは昭和52年廃止の尾小屋鉄道(おごやてつどう)や昭和61年廃止の北陸鉄道小松線が発着していたそうです。
(つづく)
撮影日:2014年5月5日
カメラ:Nikon D3s + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

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