2015-04-12 #03 丹鉄 コウノトリの郷、夕日ヶ浦木津温泉 〔兵庫県/京都府〕
05 13, 2015 | 京都丹後鉄道(北近畿タンゴ鉄道)
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2015年4月12日(日)、京都丹後鉄道(丹鉄)の旅 2日目、第3回
宮豊線下り217Dで県境の峠を越え、兵庫県へ

9:15、コウノトリの郷駅に到着
「但馬三江(たじまみえ)」から改称された駅

1929年(昭和4年)12月15日、国鉄宮津線の但馬三江駅として開業

当駅舎を校舎に見立てて様々な交流活動「ななえの学校~きまぐれ教室~」を主催されている森本七重さん(左)とご主人


2010年9月に駅舎内に開店した「駅そば ぽっぽや」
お願いしてまだ準備中のところを撮らせていただいた

国鉄時代の但馬三江駅写真


2010年に架け替えられた旧円山川(まるやまがわ)橋梁を偲ぶモニュメントもある


2008年訪問時、ホーム待合室向かいに辛うじて姿を留めていた古い小屋が、朽ち果てていた

9:33、上り222Dに乗車


9:59、再び京都府へ戻って夕日ヶ浦木津温泉駅に到着

北近畿タンゴ鉄道時代の「木津温泉」から改称

1931年(昭和6年)5月25日、国鉄宮津線の丹後木津駅として開業

駅ホームに足湯「しらさぎの湯」がある


豊岡方面へ西進、久美浜を過ぎると兵庫県北部へと至る。その旧国名を冠した但馬三江(たじまみえ)という美しい名の駅があったのだが、この度「コウノトリの郷」に改称されてしまった。寂しい思いで駅名標を見つめながら下車すると、駅舎に人が集まり何やら賑やかだ。何だろうとたまたま声をかけたのが、当駅で世代を超えた地域交流活動をされている森本七重さんという方で、色々とお話を伺ってその活動の意義に賛同もし、この日の集まりがその一環らしいことも分かったのだけれど、僕は駅名だけでなく駅舎まで2008年訪問時と変わってしまっていることにショックを受けていた。丹鉄唯一の国鉄時代の駅舎だったのに、2010年2月に改修され、駅舎内もソバ屋さんが開店している。
でも森本さんは晴れやかに言った。やっとコウノトリの郷という駅名になりました、と。北近畿タンゴ鉄道時代にも愛称としては採用されていたようだが、やっと、ということは請願を続けておられたということだろう。駅名に関して僕自身は、いかにも3セクの発想だと蔑んでいたところがあったのだが、土地の方が望んでいたのならもう何も言うことはない。駅舎の改修も、きっとその延長上のことのようで、本当に誇らしげだ。
コウノトリの郷駅をあとにして再び京都府へ戻り、この日5つ目の訪問駅、夕日ヶ浦木津温泉。ここも丹鉄になって改称された駅だが、北近畿タンゴ鉄道時代と見た目の変化はなかった。ホームの足湯を、つい先ほど温泉宿の送迎バスで駅に着いた若いカップルが利用していたのだけれど、小用でトイレに入ったところ、ちょうど窓の下に足湯と二人の背中が見える。まさか背後がトイレだと思わないからか二人はこちらには気付かないが、僕自身は何だか後ろめたい、というより変質者になったような妙な背徳感を味わう破目になった。丹鉄には足湯とトイレの位置関係の再考を切に望みたい。
(つづく)
撮影日:2015年4月12日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO
+ OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
