2015-04-12 #05 丹鉄 小天橋駅と廃ホテル 〔京都府〕
05 16, 2015 | 京都丹後鉄道(北近畿タンゴ鉄道)
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2015年4月12日(日)、京都丹後鉄道(丹鉄)の旅 2日目、第5回
宮豊線上り224Dで久美浜駅を11:17に発ち、11:25、小天橋駅で下車

丹鉄になって「丹後神野(たんごかんの)」から改称された駅

1932年(昭和7年)8月10日、国鉄宮津線の丹後神野駅として開業
駅舎は3セク移管後のもの

日間(ひま)の松原=小天橋
久美浜湾口の砂州が小型の天橋立のようなので小天橋
山陰海岸国立公園の指定、世界ジオパークの認定も受けている


待合室に観光案内所を兼ねた駅事務所もある有人駅


廃ホテル
バブル末期に未完成で建設が中断されたまま放置されている

丹鉄車内から見た廃ホテル

13階建て





近くにはタクシー営業所の廃墟も

葛野(かずらの)の集落

久美浜湾
小天橋で日本海と隔てられている汽水性の潟湖(せきこ)

対岸の兜山(かぶとやま)
山頂の展望台から久美浜湾と小天橋を一望できる


復路は葛野(かずらの)の集落を歩いた


この日8つ目の訪問駅は小天橋。国鉄時代からの「丹後神野」を、世界ジオパーク認定も受けた小天橋という観光地の名に合わせて改称。分かりやすい施策ではあると思うが、その割に駅前には連絡するバスはおろかタクシー1台の姿もない。一応、駅舎内の事務スペースが観光案内所を兼ねてはいるが、おじさんがひとり暇そうにTVを観ている。次のデンシャまで1時間あるので小天橋まで行ってみたいと伝えると気さくに応じてくれたけれど、レンタサイクルもないので徒歩だと厳しいとのこと。じゃあ久美浜湾でも眺めてきます、と観光マップをもらってブラつくことにした。
歩き出してしばらくすると、丹鉄も脇をかすめる大きなホテル様の建築物が現れる。2008年の初訪問時も今回も、車内からはホテル、あるいは特別養護老人ホームだろうか、何れにせよ看板もなく変だな、とは思っていたのだけれど、こうして近付いてよく見れば人の気配が全くないばかりか窓ガラスも割られ、廃墟以外の何ものでもないことが分かる。嫌いじゃない、というよりむしろ好きな部類の物件ゆえその場で急ぎスマホで調べたところ、マニア筋では割と知られた、建築途中で資金が尽きて20年ほど前から放置されたままの廃リゾートホテルらしく、Web上に内部潜入ルポ的なコンテンツも多数見受けられる。ロープもフェンスもないのをいいことに僕も少し中を覗いてみたが、いまだに建築資材も置かれたままで、それらの記事写真で見るのと同じ光景がひろがっていた。気味悪さより、勝手にこんなものを建て捨てて行った開発者のバブリーな魂胆に腹立たしさを覚える。
一応、小天橋も目指して歩いてみたが、片道だけで1時間かかりそうでやはり無理だった。
(つづく)
撮影日:2015年4月12日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO
+ OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
