2015-05-06 #09 屋島山上へ 〔香川県〕
06 27, 2015 | デンシャ旅 -四国(私鉄・三セク)
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2015年5月6日(水)、GW5年ぶりの四国旅最終日 第9回
琴電屋島駅前から「ことでん」の屋島山上シャトルバスに乗る

13:45発 運賃は何と100円

屋島ドライブウェイを通る というか車道はこれしかない

上っているのに下り坂に見えてしまう、名物の「ミステリー坂」区間を走行中
(縦断勾配錯視という目の錯覚)

眼下には高松の街と港が

10分ほどで屋島山上駐車場に到着


駐車場からすぐのところに四国八十八箇所第八十四番札所の屋島寺

そこから少し歩くと僕の目的地のひとつである廃墟が現れた

廃ホテル、甚五郎


ガラスの割れ目から撮影

1960年(昭和35年)開業、屋島を代表する老舗ホテルだったそうだ

瀬戸大橋開通時の賑わいを最後に屋島の観光客が激減 ホテルは2002年に倒産、廃業

ホテル正面の眺望



ホテル甚五郎を後に、さらに奥地へ

僕を屋島へ誘った真打が登場
ことでん志度線で琴電屋島駅に到着、駅前から発着するシャトルバスで屋島山上へと向かう。ことでんグループのバスだけにデンシャとの連絡はすこぶる良好で、おまけに運賃は100円と正に破格の待遇。だが乗客は僕を含めてたったの4人。発車後すぐ、屋島山上へ至る唯一の車道・屋島ドライブウェイを通るのだが、クルマだと往復630円もかかる。我ら乗客4人は賢者だと思う。そしてシャトルバスは神だ。
10分ほどで山上に到着。名前から島なのかと思うが、屋島は地続きの溶岩台地(メサ地形というらしい)で、景勝地であり源平合戦などの史跡でもあり、台地上には四国遍路八十四番札所の屋島寺も在る。昭和47年のピーク時には年間246万人が訪れたという香川を代表する観光地なれど、現在は長期低落傾向が続いている。それを象徴するような、甚五郎という名の老舗ホテルの廃墟の存在が、僕が今回屋島を訪れた動機のひとつだった。同様の物件は他にも数軒あったが、いずれも2011年までに解体撤去されたらしい。こういうものはつまり、情報を感知したとき、見たいと思ったときに訪問しておかないとダメなのだ。
(つづく)
撮影日:2015年5月6日
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO

Tag,高松琴平電鉄(ことでん),香川県