山陰本線完全制覇の旅 【13】 鳥取~浜坂~城崎温泉~福知山 〔鳥取県~兵庫県~京都府〕
10 25, 2008 | デンシャ旅 -中国(JR)
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今回はものすごくシュールな光景からお届けしてますが、
夏の青春18きっぷでJR山陰本線673.8kmを西から乗り通す旅も終盤。
鳥取から浜坂(はまさか)・城崎(きのさき)温泉を経由していよいよ京都府へ入ります。




1枚目のカニのオブジェ、2枚目の駅入り口の暖簾(のれん)など、
兵庫県に入ると「いや、そう来るか」とツッコミのひとつも入れたくなる
慣れ親しんだ「関西」のニオイがもう否応なしに漂ってきます(笑)。
1枚目=香住(かすみ)駅で。城崎~浜坂あたりは冬のカニで有名なんですけども。
オブジェの左手のコピーは 『きちゃったネ…香美町(香住駅のある町の名)』 とあります。
いや、確かにキてますが…(´A`)
2枚目=浜坂駅の入り口。「大将、活きのイイ切符一枚!」と入場するのが正しい…ワケないですが
駅前の昭和な感じはいいです。浜坂/湯村温泉への起点でもあります。
3枚目=ご存知、余部(あまるべ)鉄橋。通過中の車内から。
4枚目=窓が開けられる車両(キハ47)だったので一瞬カメラを出して撮ってみました。
この先にトンネルもあるので身を乗り出すのは危険です。
5枚目=城崎温泉駅で。ここから終点・京都までは電化されています。この旅、初めて乗る「電車」。

余部鉄橋。この写真のみ昨年12月に訪れた際のもの。
撮影日:9月7日
カメラ:Nikon D300 + AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF)

■鳥取 12:17~浜坂 13:04
鳥取からの停車駅は次の通り。
福部(ふくべ)→大岩(おおいわ)→岩美(いわみ)→東浜(ひがしはま)→居組(いぐみ)→諸寄(もろよせ)→浜坂。

532D列車で鳥取を出発。1両編成の、またしてもキハ126。朝に松江を出て以来、境線のキハ40以外、ずっとキハ126…。しかしこのデンシャ(気動車ですが)が兵庫県まで走っているとは知りませんでした。
18きっぷシーズンに大きな駅(街)から出る限られたダイヤの1両編成のデンシャの混みようはヒドイ。この列車が正にそうでした。車窓風景は海はもちろん山あり田園風景ありと悪くないのですが、僕の視界に入るのはほとんど、カブリつきで終始ニッコ~っと運転席と前方を凝視するお方。山陰本線をここまで乗ってきて一番「キッツいなぁ…」と感じた区間でした。
ちなみに、岩美を過ぎると兵庫県に入ります。
■浜坂 13:19~城崎温泉 14:26
浜坂からの停車駅は以下の通り。
久谷(くたに)→餘部(あまるべ)→鎧(よろい)→香住(かすみ)→柴山(しばやま)→佐津(さつ)→竹野(たけの)→城崎温泉。

浜坂からは174D、2両編成のキハ47形。浜坂で降りた方も多かったのか駅前をブラブラしたあと発車間際に乗り込んでも余裕でボックスシートを独占できました。
この区間はやはり、何と言っても余部鉄橋。昨年12月に訪れて列車で渡ったり下から眺めたりしてはいたものの、やっぱりワクワクします。架け替え工事が進んでいるそうなので心配もありましたが、餘部駅周辺が影響で結構ゴチャっとしてる以外、橋自体、そして壮大な眺めは健在でした。
餘部駅からドッとお客さんが増えて、橋の通過中はみんな海側へ集まるのでちょっとスリルも味わいました。
山陰本線、これまでは京都から兵庫県の居組まで何度か乗ったことがあるので、もう既に既知区間です。兵庫へ入るまでは一瞬たりとも未知の風景を見逃すまいと頑張ってきましたが、香住を過ぎた辺りで疲れが出たのか眠りに落ち、気付くと城崎温泉駅に到着していました。
■城崎温泉 14:43~福知山 16:15

城崎温泉からの停車駅は次の通り。
玄武洞(げんぶどう)→豊岡(とよおか)→国府(こくふ)→江原(えばら)→八鹿(ようか)→養父(やぶ)→和田山(わだやま)→梁瀬(やなせ)→上夜久野(かみやくの)→下夜久野(しもやくの)→上川口(かみかわぐち)→福知山(ふくちやま)。
城崎温泉から京都までは電化区間。松江あたりも電化されてはいましたが、18きっぷで乗れる普通列車の電車にはお目にかかれず、なんと九州・小倉~下関以来の正真正銘「電車」の旅の再開です。
それにしてもこの城崎駅発のデンシャは、特急で帰らない温泉客も相まっていつも混みます。この時の440M列車、2両編成の(多分)115系電車もそうでした。辛うじてドア横の2人掛けの席のオバさんの隣が空いていたので、座らせてもらいました。
何でも、神戸の三宮から一人で18きっぷで温泉に入りに来られたそう。陽気な方だったので楽しくお話させていただきましたが、阪神大震災に遭われたり、息子さんが離婚されたことなどもあっけらかんと話されるのでナゼか「女の人ってやっぱ強いなぁ」とか思いました。
さて、上夜久野からはついに僕の故郷、京都府です。
(つづく)