閉店してしまった八百卯 〔京都府〕
03 19, 2009 | 京都
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1月末に130年の歴史に幕を下ろしてしまった果物店「八百卯(やおう)」。
梶井基次郎の小説「檸檬」で主人公がレモンを買った店のモデルとして有名でした。
閉館・閉店シリーズというワケでもないんですが、
先日壊れた写真データ専用の外付けHDDから奇跡的に助かったフォルダが一つだけあって、
その中に、2月の上旬に八百卯を撮ったものが見つかったんです。



小説「檸檬」の主人公は、河原町の書店「丸善」の書棚に
ここで買ったレモンを爆弾に見立てて置き去ります。
その丸善も2005年10月に閉店してしまい、
「檸檬」の象徴的な舞台はどちらもなくなってしまいました。
3枚目の、シャッターの張り紙には
「明治12年創業以来 檸檬の店で永きに渉り
皆様のご愛顧を得て営業致して参りました弊店でございますが
平成21年1月25日を以って閉店致すことと相成りました
ここに永年のご厚情に対し心より御礼申し上げます」
とありました。
撮影日:2月11日
カメラ:Nikon D700 + Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
