北陸デンシャ旅 #9 " ローカル線ガールズ " えちぜん鉄道のアテンダントさん 〔福井県〕
07 02, 2009 | えちぜん鉄道
9 Comments
えちぜん鉄道の旅の一番の目的地は三国でしたが、
えちぜん鉄道に乗りたかった一番の動機は、アテンダントさんの存在でした。
ご自身もアテンダントである嶋田郁美さん(1、2枚目の写真の方)が著された、
『ローカル線ガールズ』(メディアファクトリー刊)という本に感銘を受け、
実際こうして赴いてみたワケなんですが、
短期間に二度も正面衝突事故を起こして廃線の危機にさらされた京福電鉄から
第三セクター方式で生まれ変わったえちぜん鉄道を陰で支え復活の原動力となったという、
ともすれば美談で終わってしまいそうなアテンダントさんたちの活躍ぶりと底力は
やっぱりホンモノだったんだと痛感しました。

アテンダントさんは鉄道営業法上の「車掌」ではなく、切符販売・観光案内・乗降補助を中心とした
乗客サービスを施されています。

2003年のえちぜん鉄道発足当初は、税金が投入される第三セクターという運営方式ゆえに
経費のムダ遣いと理解が得られなかったり、前例のない試みゆえの想定外の対応に追われて
困窮したりと幾多の困難があったそうです。

僕みたいなヘンなのが写真撮影を申し出ても(苦笑)、みなさん快く応じて下さいました。

永平寺へ向かうバスの接続時刻や三国駅のレンタサイクルの空車状況、それに
一般的に知られていないような勝山の古い街並みへの道案内など、
何一つ下調べして行かない僕のような者の質問にも、打てば響くような
見事にプロフェッショナルな回答がすべてのアテンダントさんから返ってきます。

現在では「アテンダントさんがいるから安心して乗れる」と沿線の方々がおっしゃるほど
存在意義を認められ、他の鉄道会社もこれをモデルとして取り入れようとする動きも出ています。

ホントはこんな感じの、フツーにお仕事されてる姿を撮影したかったのですが、
とにかくお忙しそうで説明するヒマがなかったのと、
どなたも他の乗客の方々への配慮を口にされていたのでこの1枚しか叶いませんでした(苦笑)。
ちなみに、今回掲載した写真は2日間のえちぜん鉄道の旅で僕が乗り合わせた列車の
アテンダントさんたちで、以上の方々がえち鉄のすべてのアテンダントさんというワケではありません。
また、撮影/掲載の許可を頂いて掲載させていただきました。
撮影日:5月2~3日
カメラ:Nikon D700 + Nikon Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
