西日本パスの旅 2日目 #8 豊後森の廃機関庫 〔大分県〕
08 24, 2009 | デンシャ旅 -九州(JR)
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JRの企画切符「西日本パス」での九州の旅2日目、第8回。
JR久大本線・豊後森(ぶんごもり)駅のすぐそばに、SL時代の終焉とともに廃止され
その後40年ちかく経った現在もその姿をとどめる「豊後森機関庫」があります。
この旅で僕がもっとも訪れたかった場所でした。

SL(蒸気機関車)を格納する扇形の機関庫と、SLの前後の向きを変えるための転車台が残っています。
昭和9(1934)年、旧国鉄久大線の全線開通時に建設され、昭和45(1970)年まで活躍したそうで、
全盛期には数百人の職員さんたちがこの機関区でSLの運行に従事したんだとか。

SLの転車台(ターンテーブル)。雨水が溜まって池のようになってました。

転車台の操作室。

この機関庫のある玖珠(くす)町の有志の方々の保存活動が実り、
町がJRから買い取って取り壊しを免れたんだそうです。
今年(09年)2月には「旧豊後森機関区の関連遺産」として
近代化産業遺産にも認定されました。

窓ガラスなどは割られて危険な状態ですが、機関庫の周囲は整備されていて、
ゆくゆくは鉄道記念公園的な活用に向けて模索中なのだそうです。
撮影日:6月28日
カメラ:Nikon D700 + TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC LD


こうして立派な碑も建ち、ロープが張られているので中へ立ち入ることはできませんが、
貴重な近代化産業遺産をいつまでも見守っていきたいものです。

豊後森駅のホームからも見えますので、歩いても数分の距離です。