長良川鉄道 #1 奥美濃への旅の始まり 〔岐阜県〕
01 13, 2010 | 長良川鉄道
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09年12月19日。
雪の中、京都から美濃太田を目指したのは
この長良川鉄道を訪問するためでした。
長良川鉄道はその名の通り、長良川に沿って
美濃太田から郡上八幡(ぐじょうはちまん)を経て
北濃(ほくのう)へ至る全長72.1kmの路線で、
国鉄時代、越美(えつみ)線として福井まで繋がる計画も頓挫して
赤字ローカル線だった越美南線(えつみなんせん)が
第3セクターとして引き継がれた、ちょっと哀しい歴史を持つ鉄道です。
それはともかく、この雪です。
何と、今日は終点・北濃まで列車が進めず、途中で折返し運転をしているとのこと…。

が、そんな話をこの駅員さんから伺っている時に「北濃まで開通した」との連絡が!
「状況次第でまた変わるかもしれんよ」と駅員さん。
何はともあれ、終点まで乗ってはじめてその鉄道を訪問したと言える、
と考える僕には朗報以外の何ものでもありません。

乗り込んでビックリ。メチャ混みです。
1両編成、ダイヤも1時間に1本ぐらいなので乗客が集中してもおかしくないんですが
これはちょっと多い!何でも、大学関係の多国籍の団体さんが乗車されてるんだそうです。

どこにも座る場所がないので仕方なく車両後部の窓にカブリつき。
以降の写真はすべてそこからの撮影です。
先ほどの駅員さんに見送られて、いよいよ出発。

長良川鉄道は全線非電化、単線です。
でも架線もなく一条のレールだけというのは雪景色に似合います。

国鉄時代の古い木造駅舎も多く残ると聞いていた長良川鉄道。
早速、イイ感じの富加(とみか)駅が現れて僕のテンションは一気にUP。
とりあえず今は乗り通しを最優先にするけど、あとでまた来るからな!うぉ~!(アホ)

地道にホームの雪かきをされてる方もおられます。
ローカル線らしい、小さな努力の積み重ねと人の温もりにジーン…。

この駅は雪が積もったままですが、日も差してきて
こんな絵に描いたようなローカル線の光景にもジーン…。
僕の住む京都南部ではまず見られないシーンなので、
むしろ雪の日でよかった!と感謝すらしていたほどです。
…このあたりまでは。
雪の本当の怖さを知らなかったんです僕は…。
(つづく)
撮影日:09年12月19日
カメラ:Nikon D700 + Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
