長良川鉄道 #3 美濃白鳥駅からの脱出 〔岐阜県〕
01 15, 2010 | 長良川鉄道
10 Comments
09年12月19日。
雪の長良川鉄道を終点・北濃(ほくのう)まで乗り通そうとしていた僕。
しかし、残りあとわずかとなった美濃白鳥(みのしろとり)駅で、豪雪に行く手を阻まれ
僕の乗った列車はついに運転中止となってしまったのでした。
しかも進めないのはまだしも、戻ることも不可能な状況に!

列車を降り、美濃白鳥駅前に出てみます。
どんな色・形の屋根を持つ駅舎なのか分からないぐらい積もってます雪が(泣)。
駅員さんも対応に追われて右往左往されてます。

駅前風景です(苦笑)。結構大きな町みたいですね。
こんな状況じゃなかったら散策してみたかったなぁ…。

さて、ホームへ戻ると僕の乗ってきたデンシャが車庫に入れられようとしていました。
この都合もあって何とかこの駅までは運転を続けたんでしょうね。
最初の写真のような状態なので、何度か後退して弾みをつけては雪塊を蹴散らし、
やっとのことで屋根のある車庫へ収まりました。

作業を終えた運転士さんが戻って来られて、
線路を渡ろうとしているところです。
(一応、手前のミゾ状の部分が線路です・苦笑)

駅員さんに抱えられてホームへ。どうもご苦労様でした。

運転中止を告げられた時にはどうなることかと頭を抱えましたが、
実はちゃんと長良川鉄道さんの方で用意して下さっていたタクシー(無料)で、
まだ列車の運行されている郡上八幡(ぐじょうはちまん)駅まで戻れることに!
あれほどいた乗客は既にみんな郡上八幡で下車していたので、
この駅まで列車に乗っていたのは僕と、奈良から来られたという方の
酔狂な鉄道好き関西人ふたりだけ(苦笑)。
そして運転士さんを含め3人がタクシーに乗り込みます。

デンシャに乗りに来て思いもよらない方々と一台のタクシーにおさまってるなんて
まったくどんな旅だコレ!?と苦笑せずにはいられませんでしたが、
無事に済んだからこそ言えることではありますが、
ある意味、貴重な体験をさせてもらったと思います。
(つづく)
★経験してみて痛感しましたが、ローカル鉄道や秘境駅ブームで
運転本数の少ない路線や辺境の無人駅を訪問されている、
または訪れてみたいという方も多いと思いますが
こんなアクシデントなどで最悪、帰れなくなる恐れもあります。
場所や天候によってはケータイの通じない状況もありえるので、
事前の計画は入念に、また現地ではくれぐれも無理をされませんように…。
撮影日:09年12月19日
カメラ:Nikon D700 + Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
(4枚目のみレンズ:Nikon AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF))
