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Kyo-to (キョート)

Author:Kyo-to (キョート)

線路を走るのは何でも「デンシャ」ぐらいのユルさで鉄道旅を通して出会った風景や人、古い駅舎や古い町並みを記録していきたいと思っています。時々、地元京都。
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※万が一、写真を気に入ってもらえて、私的な保存などは構いませんが、改変・転載等は勘弁してください。


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長良川鉄道 #3  美濃白鳥駅からの脱出  〔岐阜県〕

01 15, 2010 | 長良川鉄道

10 Comments
091219-21
09年12月19日。
雪の長良川鉄道を終点・北濃(ほくのう)まで乗り通そうとしていた僕。
しかし、残りあとわずかとなった美濃白鳥(みのしろとり)駅で、豪雪に行く手を阻まれ
僕の乗った列車はついに運転中止となってしまったのでした。
しかも進めないのはまだしも、戻ることも不可能な状況に!

091219-22
列車を降り、美濃白鳥駅前に出てみます。
どんな色・形の屋根を持つ駅舎なのか分からないぐらい積もってます雪が(泣)。
駅員さんも対応に追われて右往左往されてます。

091219-23
駅前風景です(苦笑)。結構大きな町みたいですね。
こんな状況じゃなかったら散策してみたかったなぁ…。

091219-24
さて、ホームへ戻ると僕の乗ってきたデンシャが車庫に入れられようとしていました。
この都合もあって何とかこの駅までは運転を続けたんでしょうね。
最初の写真のような状態なので、何度か後退して弾みをつけては雪塊を蹴散らし、
やっとのことで屋根のある車庫へ収まりました。

091219-25
作業を終えた運転士さんが戻って来られて、
線路を渡ろうとしているところです。
(一応、手前のミゾ状の部分が線路です・苦笑)

091219-26
駅員さんに抱えられてホームへ。どうもご苦労様でした。

091219-27
運転中止を告げられた時にはどうなることかと頭を抱えましたが、
実はちゃんと長良川鉄道さんの方で用意して下さっていたタクシー(無料)で、
まだ列車の運行されている郡上八幡(ぐじょうはちまん)駅まで戻れることに!

あれほどいた乗客は既にみんな郡上八幡で下車していたので、
この駅まで列車に乗っていたのは僕と、奈良から来られたという方の
酔狂な鉄道好き関西人ふたりだけ(苦笑)。
そして運転士さんを含め3人がタクシーに乗り込みます。

091219-28
デンシャに乗りに来て思いもよらない方々と一台のタクシーにおさまってるなんて
まったくどんな旅だコレ!?と苦笑せずにはいられませんでしたが、
無事に済んだからこそ言えることではありますが、
ある意味、貴重な体験をさせてもらったと思います。

(つづく)

★経験してみて痛感しましたが、ローカル鉄道や秘境駅ブームで
運転本数の少ない路線や辺境の無人駅を訪問されている、
または訪れてみたいという方も多いと思いますが
こんなアクシデントなどで最悪、帰れなくなる恐れもあります。
場所や天候によってはケータイの通じない状況もありえるので、
事前の計画は入念に、また現地ではくれぐれも無理をされませんように…。


撮影日:09年12月19日
カメラ:Nikon D700 + Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
 (4枚目のみレンズ:Nikon AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF))

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10 Comments

こんばんは。

とんだ災難・・・もとい、貴重な体験でしたね(笑)。
私も雪の害には何度か遭遇し、予定を大幅変更したことは多々ありますが、運転停止というのは・・・ちょっとないですね。
もっとも、私が乗った例の寝台列車、大雪の影響で私の乗車前日まで連続運休中とヒヤヒヤだったんですが(汗)。

ローカル線、特に秘境駅クラスの訪問となると、事前の計画は念入りにやっておかないと厳しいですね。
例えば、昨年の驫木駅訪問の際は、LMと同行のKが別行動をとり、最悪タクシーをいつでも手配できる状況にしていました。

by LM | 01 15, 2010 - URL [ edit ]

LMさんのような経験豊富な方でも運転中止の
憂き目には遭遇されてないんですかっ!?
寝台列車の件からも、相当の幸運の持ち主とお見受けします。
それに引きかえ、にわかテツの僕ときたら…(泣)。

しかも、驫木駅訪問の手際の鮮やかさ!
いつも単独行動の僕なので実行できないのが残念ですが、
ぜひとも見習いたい心がけですねホント。

by Kyo-to | 01 15, 2010 - URLedit ]

おはようございます。
しようと思ってもなかなか出来ない
貴重な体験でしたね~。
私も山陰本線で雪に行く手を阻まれ、
後戻りしたり、阪神本線上を歩かされたり
しましたが、鉄道会社の用意してくれた
タクシーにはまだ乗った事がありません。

by りえてつ | 01 15, 2010 - URLedit ]

おはようございま~す
一体どうなる事かと思いましたが無事焚くしいで戻る事が出来て良かったですね~^^;
やっぱ行くからには万全の態勢で行かないとダメですね^^;
特に冬のローカル線や秘境駅の訪問はつくづくそう思います。
それにしてもあんなにたくさん乗っていた乗客もKyo-toさん含め
2人だけになって2人とも鉄道好きとは(笑)
終点まで行ってみたかったですね~。
ぽち!

by sakura | 01 15, 2010 - URLedit ]

美濃白鳥で進退窮まる!一時はどうなるかと思いましたが、無事脱出できて良かったですね。
私も冬の北海道で夜行列車内に5時間ばかり缶ずめになったことがあります。救援の機関車も次々に吹き溜まりに突っ込む大雪で。
地元の方は慣れたもんで急ぐ人だけタクシーを依頼し、他の乗客は淡々と復旧を待っている姿が印象に残っています。

by サットン | 01 15, 2010 - URLedit ]

初めまして。雑貨屋worldと申します。足跡から来ました。
電車の旅とてもステキですね!私も昨年夜行バスを利用し、京都・奈良の旅をしてきました。京都・奈良へ着いてからは、電車とバスでの移動でしたがとても楽しかったです。また旅費を貯めて、今年も京都・奈良へは行きたいと思っています。

それにしても、写真の雪がすごいですね!!!私の地元では、見たことがない雪景色です。苦笑

by world | 01 15, 2010 - URL [ edit ]

みなさん同じような経験があるんですね~。

私は秋田内陸縦貫鉄道で大雪による遅れに遭遇しました。
ま、運休になるほどのものではなかったのですが
乗り継ぐ予定だった列車に遅れて予定が完全に狂い、
最終の秋田新幹線にかろうじて接続したという思い出があります。

しかし電線の着雪がものすごいことになってますね。
運転士さんとタクシーで戻ることになろうとは貴重な経験ですよ!

by どんぶり | 01 15, 2010 - URLedit ]

お返事が遅くなってすいませんでした

●りえてつさん
いままで大幅なダイヤの乱れにも遭遇せず
安泰なデンシャ旅ばかりでしたが
旅も続けていると色んなことがあるもんですね。
タクシー、列車も戻れず運転士さんも戻さないといけないので
苦肉の策だったんでしょうね(苦笑)。

●sakuraさん
終点まで乗りつぶしたい鉄道好きだからこそ
最後まで残ってしまったというか(汗)、
でも今回はホント、いつもの「駅めぐり」とか言って
無人駅で途中下車してなくて良かったと思いました!

●サットンさん
「進退窮まる」、簡潔で素晴らしい表現なので
早速新しいエントリーで使わせていただきます(笑)。
何と5時間も缶詰に!サットンさんも非常事態に直面された経験をお持ちだったんですね。
その時の対応でその鉄道会社の姿勢や土地柄もうかがえて、
ある種、有意義な経験でもありますよね!?

●worldさん
はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。
こんなとんでもない旅でも、無事に過ぎてみればみんないい思い出です(笑)。
これほどの雪景色は、僕も初の体験でした。
worldさんは関東の方のようですが、はるばる京都・奈良まで
しかも深夜バスで!またぜひお越し下さい。

●どんぶりさん
秋田も降りそうですね~(笑)。いや、東北は豪雪のイメージがあるんですけど、
岐阜もこの辺りは雪深いというのをうっかり失念していて
単に路線図だけ見て「乗ってないから乗りに行こう」と
安易に出かけてしまったんですよね…。

せっかく運転士さんとご一緒できて、色々お話も伺いたかったんですが、
タクシーの車内はポカポカで疲れもあったからか
郡上八幡駅まで爆睡してしまいました(汗)。

by Kyo-to | 01 17, 2010 - URLedit ]

「中央分水嶺」という言葉をご存知でしょうか?

本州の陸地は、日本海側に流れ込む河川流域と、太平洋側に流れ込む河川流域とに2分されますが、その領域を区分けする1本のラインが、北は津軽半島竜飛岬から、南は山口県下関市まで、途切れることなく続いています

中央分水嶺付近の上空では、日本海側の大気と、太平洋側の大気が接触し、天候は激変します。冬の場合、それは局地的な大雪となって顕れることになるようです。

中部・北信越地方の鉄道路線で申し上げますと、
高山本線の角川~坂上、大糸線の南小谷、上越線の土樽、磐越西線の磐越熱海、奥羽本線の板谷…付近が、この「中央分水嶺」に該当し、車窓風景は大きく変わります。

(信越本線の妙高高原・飯山線の森宮野原・只見線の田子倉・・・などは、中央分水嶺上にはないのですが、日本海型気候と中央内陸性気候の境界域にあるため、やはり冬は豪雪に見舞われます)

さて、列車が立ち往生した 長良川鉄道・美濃白鳥駅ですが、数キロ離れた湯坂峠が、「中央分水嶺」に該当します。(向こう側は九頭竜湖・越美北線ですね)急激な積雪量の増加は、このような地理的・気象学的状況にも依拠していると思われます。

by kiha58_1523 | 01 19, 2010 - URLedit ]

お返事が遅くなってすいませんでした。

何と懇切丁寧な解説!ありがとうございます。
「中央分水嶺」についての記述、
以前にキハ58さんのブログ記事で拝見した覚えもある
(記憶違いでしたらすいません・汗)のですが、
実際に体験してみると納得というか、腑に落ちます。

当ブログにもこのような記述を添えることができたら
もう少しは深みのある内容になりそうなんですが(苦笑)。

by Kyo-to | 01 21, 2010 - URLedit ]

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