GW四国完全巡拝 #15 和食(わじき)で 〔高知県〕
05 26, 2010 | 土佐くろしお鉄道
2 Comments
GW四国一周デンシャ旅・第15回。
土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線の和食(わじき)駅で途中下車。
駅のそばの海をちょっと眺めたら安芸(あき)駅へ戻ろうと思ってたんですが、
海と反対側の駅前の、懐かしい感じのする集落も覗いてみたら。

ここで洋品店を営んでおられるこのオジさんに出会って、ここはいいトコですね
僕は旅の者で古い建物とか街並みが大好物なんです、というようなことを話すと
なら近くにもっとイイのがある、自転車貸してあげるから行ってきなさい、と
思いもよらない展開に!

お言葉に甘えて教えていただいた場所までお借りしたチャリンコで行ってみると、
ホントにシブい建物。1927(昭和2)年築、30年間 医院として使用されていたという末延邸。
安芸市の野良時計に次ぐ、県下で二番目の登録有形文化財だと説明板にありました。

そのすぐお隣に、これも教えていただいた仙頭酒造場。
清酒「土佐しらぎく」の蔵元で、創業は明治36年だそう。

酒造場から続く大きな家も立派。高知では左手のような、白壁に小さな軒が連なった
独特の建築様式をよく目にするんですが、雨から漆喰を守る「水切り瓦」というんだそうです。

チャリンコを返しに戻ると、「琴ヶ浜にお龍さんの銅像があるから」と
今度はオジさんもチャリンコにまたがって案内して下さいます。
何でも、駅近くの海水プールへ行く人へ貸し出す自転車をお店で管理されてるんだそうで
今回はご厚意で観光レンタサイクルとして僕に貸して下さったんですが、
でもまさか高知に来てオジさんとサイクリングすることになるとは夢にも思いませんでした(笑)。

龍馬の妻・お龍さんと妹の君枝さんの銅像。お龍さんは京都の人なので何の縁が!?
と思ったんですが、妹の君枝さんのダンナさんがここ芸西(げいせい)村 和食出身の
海援隊士・菅野覚兵衛で、お龍さんも龍馬暗殺後しばらくここに身を寄せたこともあったそうです。

この像をクルマで見に来られてた方が散歩されてたワンコ。
昔ウチで飼ってた、柴じゃないけどこんな感じの「ナツ」を思い出しました。
結局、予定していた安芸へ行く時間はなくなったけど、
思いもよらない温かい出会いと風景を味わえた和食でのひと時でした。
それに、桂浜もいいけどやっぱりこっちの方がいつもの僕の旅っぽいし(笑)。

撮影日:2010年4月30日
カメラ:Nikon D700
レンズ:Nikon Ai AF Nikkor 35mm F2D
:Nikon Ai AF Nikkor 24mm F2.8D(2、3、5、6枚目)
