姫路モノレール跡 〔兵庫県〕
12 03, 2010 | デンシャ旅 -関西(私鉄・三セク)
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2010年11月13日。
姫路文学館訪問後、以前から気になっていた遺構を撮り歩いてきました。
昭和41(1966)年からわずか8年で営業休止、昭和54(1979)年に廃止になった
姫路市営モノレール。
その廃線跡なんですが、街の中心にこれほど大規模に残っているのは珍しく、また
新幹線や山陽本線、姫新線や山陽電車のいずれの車窓からも目にすることができるので
「何だアレ?」って僕同様に気になっていた方も多いと思います。





昭和41(1966)年に手柄山で開催された姫路博覧会への輸送機関として
姫路駅前から手柄山までのたった2km弱の路線で開業、
延伸の計画もあったものの営業不振で短い使命を終えましたが
それから現在に至るまで、ところどころ分断されながらも
こんな街なかでここまで残る廃線跡というのもモノレールだからこそかな
と、いつしか夢中になって起点から終点まで撮り歩いてしまいました。
撮影日:2010年11月13日
カメラ:Nikon D700 + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

ちょっとした補足記事もあります↓

起点のモノレール姫路駅があった付近。
東を望む写真で、左手のビル群あたりに駅があったみたいです。

姫路駅から西へ、山陽電車とオーバークロスする部分は危険性から撤去されてますが
その先は建物の屋上に橋脚が突き出る異様な光景が続きます。

ほどなく最初にして唯一の途中駅、大将軍駅跡。
当時としては画期的だったであろう、駅ビルを貫通するスタイルの駅。
夜通ったら窓に明かりが見えたので現在も居住されてる方がいるみたいです。

大将軍駅から南西へ、手柄山方面にカーブしていく地点。
道路とオーバークロスする部分は撤去済みで分断されてます。

山陽色素株式会社姫路第二工場の味のあるレンガ造りの建物と川に沿って南下。
右手のビルが先ほどの大将軍駅跡。

山陽新幹線の高架下。新幹線の橋げた部分が強化されているのか、
モノレール車両が通れるようなクリアランスは今はまったくありません。

姫新線とクロスする部分は例の如く撤去済み。
右手は姫新線の近年高架化された区間。

しばらく川沿いに南下してきたモノレールはついに橋脚を川の中までも。

しかし、川に足を踏み入れた地点で手柄山を目前に
廃線跡は無情に途切れています。

せっかくなので終点があった手柄山へ登ってみます。
「山」といっても規模的には小高い丘ぐらいの感じで、
公園や水族館などが楽しめる憩いの場なのですが、
現在は改装工事中で、写真正面の手柄山駅跡に近付くことは叶いませんでした…。
出自に懸念はあるものの、当時の貴重な映像をyoutubeで見つけたので載せておきます。