房総デンシャ旅 #19 上総中野駅 グッバイ小湊鐵道 〔千葉県〕
02 25, 2011 | 小湊鐵道
8 Comments
2011年1月9日。
小湊鐵道の駅めぐり、最後は終点の上総中野(かずさなかの)駅。
(写真は構内踏切より)

五井6:36の下り始発でスタート、行きつ戻りつを繰り返し
7時間後にしてようやく全線制覇です(苦笑)。

半日お世話になったキハ200と上総中野駅。(構内踏切からの撮影)

駅舎全景。西日をまともに受けてるのでフレア/ゴーストが出てますがあえて正面から。
昭和3(1928)年5月開業、この駅舎は平成元年(1989)改築されたものだそう。

起点の五井から39.1km、小湊鐵道線としてはここでおしまいです。
(構内踏切からの撮影)
ただ隣のホームから外房線の大原駅へと いすみ鉄道の路線が伸びてます。

グッバイ、小湊鐵道。(構内踏切からの撮影)
こうして記事にしながら振り返ってみるとなかなかイイ鉄道だったなぁ、
ってしみじみ思えるんですが、正直この時はかなり複雑な気分でした。
普段の僕の旅は、ヘンな先入観を持ちたくないので事前の下調べは
訪問してみたい駅舎とか運行情報のチェックぐらいに留めているんですけど、
こと小湊鐵道に関してはまぁホントに色んなところで取り上げられてて
勝手に目に入ってしまうし、しかも悪く言う人の話も聞いたことがないので、
知らず知らず自分の中で夢のローカル線かレトロ桃源郷か、ってイメージが
膨らみまくってしまって過剰な期待を抱いてたんでしょう。
実際に訪問してみると車窓風景は先日のJR久留里線と判別つかないぐらいで、
駅舎も確かにイイんですが、バラエティーに富んだ僕の一番好きな
富山地方鉄道と比べたら単調な感は否めませんし、
それなりに各地のローカル線を周ってるつもりの僕としては
そんなに他と比較して特別な印象は正直受けなかったので、
ずっと「え?え?」って想像とのギャップにとまどいつつ、
「そんなハズはない、この先にきっと…」みたいな気持ちのまま
終点に辿り着いてしまったというワケです。
ただ、ガッカリしたとかそういうのは全然なくって
何も知らずに訪れてたら「こんな鉄道風景がまだ日本に!」なんて
涙を流さんばかりに喜んでたかもしれません。
沿線の方々に愛されて駅舎はどれも手入れが行き届いて気持ちよかったし、
キハ200みたいな、目にしただけで「小湊鐵道!」ってイメージできる
素敵な車両を頑張って走らせてくれてるのも素晴らしい。
この先もずっと残り続けてほしい鉄道のひとつであることは間違いありません。
(つづく)
撮影日:2011年1月9日
カメラ:Nikon D700 + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
