GW2011-九州 #14 最南端・西大山、終点・枕崎 〔鹿児島県〕
06 14, 2011 | デンシャ旅 -九州(JR)
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2011年5月4日、GW九州旅の3日目。
JR指宿枕崎線の旅もラストスパート、
ついにあの駅が近づいてきました。
…って何の騒ぎですかコレ!

そう、日本最南端の駅として有名な西大山(にしおおやま)駅。
03年の沖縄ゆいレール開業で状況が変化したので今や正確には「JRの」ってことに。
ホームしかない駅ですが、これだけのことで最初の写真のように大勢の人が訪れるんですねぇ。

西大山駅からも見えていた、開聞岳(かいもんだけ)のすぐ傍を走ります。
薩摩富士と呼ばれるだけあっていつまで眺めてても飽きないキレイな山容でした。

終点の枕崎へと近付くに従って、九州の南の果ての路線なんだなぁ、
ってしみじみ感じる風景が車窓にひろがります。

ついに終点の枕崎駅に到着。
終着駅独特の風情も旅情もない残念すぎる駅のたたずまいに、
鹿児島県の鉄道路線をすべて乗り尽くした喜びもしぼんでしまいました…。
(つづく)
撮影日:2011年5月4日
カメラ:Nikon D3S + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR


★旅メモ(つぶやきレベルの備忘録)
11:43、1333Dから列車番号が変わった5329Dで山川を発つ
11:54、JR日本最南端駅の西大山着
普通列車だが観光客への配慮なのか、2分停車のダイヤになっている

到着前から既に人でごった返す西大山のホームに降りてみる

GWだからか、車も人もエラいことになっている
個人的にはこういう場所は不自由なダイヤに縛られてやっとの思いで辿り着かないと、
何の実感もありがたみもなく「ふーん」で終わると思うのだけど

11:56、西大山を後にして開聞岳の脇を走り抜ける
前のボックス席の、旅のご夫婦に教えていただくまで
キハ40形の窓の上部が全開にできるなんて知らなかった ありがたい

西頴娃(にしえい)~御領(ごりょう)間
もう民家の様式なども沖縄とか石垣島とかに近い感じがする

松ヶ浦~薩摩塩屋(さつましおや)間 もう日本じゃない気すらしてきた

急に大きな街が広がってきたと思ったら12:49、終点の枕崎
JR指宿枕崎線完乗
この先、線路はどこにも繋がっていない

ホームから続く狭い通路を抜けて振り返る
こんなところが「入口」って言われても…

さらに引いたアングル 右端が先ほどの「入口」
つまりはドラッグストアの裏の、誰も顧みることのない空間に駅が押し込められている
枕崎の大多数の人にとって鉄道はないに等しい存在なのだと強く感じる
ドラッグストアの向かいには大きなスーパーマーケット
賑やかなのに ひどく寂しい
終着駅で見たい風景じゃない

2006年までこの駅舎があったそうだ
ホントにいつも僕はマヌケ 間が悪い なくなって嘆くタイミングばっかり
そして僕が好きになるものはいつだってさっさとなくなる

虚しい気持ちで眺めた、駅の脇で翻っていた鯉幟ならぬカツオ幟
さすがカツオの町、枕崎

このモニュメントはかつて駅舎があった頃の写真で見たことがある
当時の名残りはこれで感じるしかなさそうだ 無念