2011-10-08 #2 陸羽東線 〔宮城県~山形県〕
12 02, 2011 | デンシャ旅 -東北(JR)
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2011年10月8日、震災後初の東北旅2日目。
東北本線北上は次回の東北旅の楽しみに残しておいて、小牛田からは一路西へ。
奥羽山脈を越えながら2つの路線で東北を横断する旅を楽しみます。
まずは、JR陸羽東線(りくうとうせん)。

松尾芭蕉の「奥の細道」の東北横断ルートとほぼ重なることから、
「奥の細道湯けむりライン」の愛称が付けられています。
(ちなみにもう一つの陸羽西線の方は「奥の細道最上川ライン」)

鳴子(なるこ)温泉まで席が埋まってたので相席をお願いしたおじさん。
今はなき くりはら田園鉄道沿線にお住まいで、
お得なフリー切符を見つけて乗り歩くのを楽しまれてるんだそう。
陸羽東線は既にご存知のようで、見どころを逐一教えて下さってありがたかったです。

紅葉の名所として全国にその名を轟かせている鳴子峡。
車内からはトンネルの合間に一瞬垣間見れるだけですが、
紅葉シーズンは普通列車でも徐行運転してくれるそう。
(ホントに一瞬だったので撮り損ねてるボツ写真ですいません)

奥羽山脈に分け入る頃、急に雲行きが怪しくなって雨まで降り出しました。

山中で山形県に入り、再び長閑な田園風景が広がると天候も回復。
「ほにょ」「ほんにょ」とか言うみたいですが、この稲の干し方は
関西人にはホンマ新鮮で、間近で見ると一種のクリーチャーみたい。

小牛田から94.1km、たっぷり2時間かけて奥羽本線と交わる新庄(しんじょう)に到着。
福島から奥羽本線を北上する山形新幹線の終点でもあります。
(つづく)
撮影日:2011年10月8日
カメラ:Nikon D3S + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR


★旅メモ(つぶやきレベルの備忘録)

9:07、小牛田から陸羽東線下り4727Dに乗車 キハ111・112形
結構乗る人が多い! 席が埋まったので本編写真のおじさんに相席をお願いする
結果的にめっちゃイイ人で旅の楽しみが増してラッキーでした

10分ほどで東北新幹線接続駅の古川(ふるかわ)

なにコレ!?と思ったら、先のおじさんによるとラップ梱包された稲わらロール

ホテルなどが車窓に目立つようになり、10:03、鳴子温泉
さすが宮城の名湯、たくさんの乗客が降りて行った
陸羽東線もこの鳴子温泉発着の便は多いが、乗り通せる便は2~3時間に1本(泣)

もちろん乗り通すために先へ進む
眼下の道路沿いに鳴子のシンボル、こけし!
巨大すぎるが、どうやら「こけし資料館」らしい

鳴子峡を経て、たった一駅で急にうらぶれた駅前風景がひろがる、
中山平(なかやまだいら)温泉駅
SL(C58 356)が静態保存されているみたいだが、
車体に掲げられた看板に「新緑の鳴子峡へ」とある
…って、何で季節限定してんの!?

中山平温泉~堺田(さかいだ)間 堺田は県境で分水嶺でもあるそうだ

山形へ入ると、民家の屋根の色が多彩になった気がする
良く言えば自由、悪く言うなら節操がない、
と後日会った山形の旧友に述べると良い方を採って弁護した
元京都人の彼も、関西弁のままだがもう心はすっかり山形の人間になった

立小路(たちこうじ)駅で 備品に雪かきの道具が

列車交換待ちで数分停車した最上(もがみ)駅構内にも除雪用の装備が
やっぱり冬は雪深い場所なんだな

瀬見(せみ)温泉駅付近
「湯けむりライン」の名の通り、沿線にはホントに温泉が多い
川渡温泉、鳴子御殿湯、鳴子温泉、中山平温泉、赤倉温泉、
そしてこの瀬見温泉と、数えたら湯の香漂う駅名が6つも!

11:08、新庄着
件のおじさんは奥羽本線を福島まで南下するそうで、
名残惜しかったがここでお別れ