2012-05-01 #4 石北本線 刹那の邂逅 〔北海道〕
06 04, 2012 | デンシャ旅 -北海道(JR)
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2012年5月1日、GW北海道3日目/フリーパスの旅2日目。
遠軽(えんがる)のシンボル・瞰望岩(がんぼういわ)を横目に、
特急オホーツクは石北本線を西へ、旭川を目指して進みます。
遠軽駅で進行方向と座席位置が変わったため、
白滝(しらたき)付近で見送って下さるというJamさんと無事コンタクトできるのか、
気が気じゃありません。

下白滝(しもしらたき)駅通過。ここから、廃止された奥白滝も含むと
5つもの「白滝」の名を持つ駅が連なる、白滝エリアへ。緊張が高まってきます。

湧別川に沿って続くワイルドな風景。
が、僕のケータイが圏外になってJamさんとのメールもままならず、
ますます焦ります。

白滝駅通過。
ここと上白滝駅の間の沿線におられるとのことで、緊張感もテンションもMAXに!

これはJamさんからいただいた写真なんですが、
果たして、本当にJamさんはこの一瞬のためだけにこの場所で待って下さってました。
少し照れくさそうに手を振る、でも遠目にも分かるほど爽やかで感じの良いJamさんのお姿を
無事見つけることができた嬉しさに、僕も一生懸命車内から手を振り返しましたが、
通り過ぎてしまった途端にひどく寂しい、やるせない気分になりました。
ぜひキチンとお会いしてみたかった、こんなことならもっと然るべき旅程を
組み立てるべきだった、と…。

Jamさんにお礼のメールをお送りして、気が付くと列車は
石北本線もうひとつの難所、残雪の北見峠越えに挑んでいました。

大雪山国立公園・層雲峡(そううんきょう)への玄関口、上川(かみかわ)を経て、
13:11、北海道第2の都市・旭川に到着。
網走から特急を利用してさえ3時間40分を要した石北本線の旅の終わりです。
(つづく)
撮影日:2012年5月1日
カメラ:Nikon D3S + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(5枚目のみJamさんのカメラ)

★旅メモ(つぶやきレベルの備忘録)

1989年廃止の名寄本線(なよろほんせん)の名残りのスイッチバックを終え、
特急オホーツク4号は11:16、遠軽駅を出発。
アイヌ語で「インカルシ」と呼ばれたこの瞰望岩が遠軽の地名の由来だと
のちにJamさんからお聞きした。

11:34、丸瀬布(まるせっぷ)駅。
この先、旭川までオホーツク4号は12:31の上川にしか停まらない。

下白滝駅通過中。
このあと旧白滝、白滝、上白滝、奥白滝(信号場)と白滝の名を持つ駅が5つも続く。
今回は「とにかく乗る」旅だと決めているが、
古いイイ駅舎をいくつもやり過ごすのはツライ…。

このあたりの地質によるのか、瞰望岩に劣らないワイルドな光景を散見する。

白滝の町が見えてきた。
そして白滝~上白滝間でJamさんとのコンタクトを無事完了。
特急での一瞬の通過などという失礼なプランに真摯にお付き合い下さり、
ご足労いただいたJamさんには本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

現在は信号場となってしまった奥白滝の駅舎跡。
信じられないことに、白滝~上川間の普通列車は一日一往復しか便がない。

北見峠を越える。
上越(かみこし)信号場付近は北海道の鉄道最高所だそうで、
残雪の多さもうなずける。

12:31、上川駅。

旭川へ向け石北本線ラストスパートは大雪山系を遠景に上川盆地を疾走。

石北本線は、宗谷本線と接する新旭川駅でおしまいだが、
オホーツクは通過するので旭川まで乗る。
前日に札幌を発って以来の大都会、旭川。

13:11、旭川着。
オホーツク4号はこのあとまだ札幌へと向かう。

2010年に高架化、翌年の新駅舎全面開業を果たした旭川駅。
でも駅前や周辺の整備はまだまだこれからのようだ。

旭川駅北口の駅前風景。

今回までで乗車済みの区間(赤線の部分)。
「乗りつぶしオンライン」にて作成。