2012-05-01 #6 END 宗谷本線 北の果てへ 〔北海道〕
06 06, 2012 | デンシャ旅 -北海道(JR)
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2012年5月1日、GW北海道3日目/フリーパスの旅2日目もようやく終わりを迎えます。
16:08、特急「サロベツ」は音威子府(おといねっぷ)を出発。
日本最北端の駅・稚内を目指し宗谷本線をさらに北へ。

ほとんどの区間、宗谷本線に沿って流れる天塩川(てしおがわ)。
GW直前に暖かい日が続いたため急激に雪解けが進み、天塩川はご覧のように増水。
その影響で前日まで特急は運休。実は紙一重のタイミングだったのでした。

雄信内(おのっぷない)駅通過中。一目でホレました。
抜海(ばっかい)駅の方が有名みたいですが、僕は断然こっち。
まぁ結局どこにも途中下車できなかったんですけど…。次回こそは!

その抜海を過ぎて間もなく稚内、という辺りで急にこんな風景が一面に広がりました。
もうそろそろ終わりか…と気を抜いてたからか妙に感動したなぁ。

宗谷本線を取り上げたメディアで必ず登場する、日本海と利尻富士の見える絶景区間。
僕も結構期待してたんですが、想像以上にあっという間でおまけに利尻富士は雲&モヤ。
本家の富士山とも相性の悪い僕ですが、利尻富士よ、お前もか…(泣)。

18:11、ついに稚内に到着。宗谷本線の旅が終わりました。
この4月29日に全面開業したというピカピカの新駅舎が最果ての旅情を
…かき立てたりはしないですねぇ、残念ながら…。

その受け皿は、駅の少し北にある稚内港北防波堤ドームが果たしてくれました。
大正時代の樺太航路の発着場の一環として昭和初期に建設された、瞠目の産業遺産です。
この日はこのまま稚内に投宿。
「へー、こんなに行けちゃうんだ」と移動量を稼げる面白さだけで
釧路から稚内まで一日で来てしまいましたが、
Jamさんの件をはじめ、訪問したい駅舎の数々をスルーしまくるなど、
距離を欲張った代償としてたくさんの未練を残した一日でした。
(翌日の旅につづく)
撮影日:2012年5月1日
カメラ:Nikon D3S + Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

★旅メモ(つぶやきレベルの備忘録)
16:08、音威子府を発つ。

増水する天塩川。
場所によっては「ヤバイでしょコレ!」という感じの区間も。
実際、前日まで幌延~天塩中川間はバス代行の部分運休、特急は全線運休だった。

16:38、天塩中川。特急停車駅にしては味のあるよさそうな駅舎だ。

安牛(やすうし)駅通過中。
宗谷本線にもダルマ駅がいくつかあった。

17:11、幌延(ほろのべ)停車。
1987年までここから留萌(るもい)へ延びる羽幌線(はぼろせん)が分岐していたそうだ。

17:30の豊富(とよとみ)停車&スーパー宗谷4号との列車交換を経て、
しばらくサロベツ原野が車窓に広がる。

兜沼(かぶとぬま)で4336Dと列車交換。

抜海駅通過中。撮影失敗(泣)。
駅全体のたたずまいは確かに魅かれるものがあるが、
駅舎自体は雄信内の方がグッときた。

18:07、最後の途中停車駅、南稚内。ほとんどの乗客が降りた。
どうやら稚内よりこっちの方が栄えてるみたいだ。

18:11、稚内着。

日本の鉄道の北端。



稚内の新駅舎。
駅前にオブジェとして置かれている車止めは、旧駅舎の頃のもの&位置なんだろうか。
「日本最北端の線路」と書かれた碑があるだけで特に説明はなかったけど。
と、ここで同じようなことを関西弁で聞いてくる人がいて、
兵庫からというのでしばらく話してみたら、かなり濃い目のテツの人だった(汗)。
珍しくフレンドリーなのはいいが、ついてけないレベルの話が延々続く…。

駅から見えている距離にある北防波堤ドームまで足を伸ばす。
その人も同じ考えだったようで、成り行き上、一緒に行くことに。
西村京太郎サスペンスだか何だかのロケに登場したとかで、
そのシーンの解説とかしてくれるんだけど、見てねぇ…、てか興味ねぇ…(泣)。

ここは何かじっくりひとりで味わいたい場所だったんですけど(号泣)。
北の果てまで来てかなりメンドくさい人につかまったもんだ、と
冴えない気分の一日の終わりだったが、まぁ、これも旅だ。

今回までで乗車済みの区間(赤線の部分)。
「乗りつぶしオンライン」にて作成。